この一人旅を振り返って(香港・マカオ編)

読み返すと、SDカード破損がやっぱりこわい。






実はこの旅行、命日とぶつけていました(チベット記参照)。

命日は2日目で、その日はカード破損なしです。その後2日間の写真の数枚が破損です。






サントリーニに行けば良かったのよねきっと。バチが当たったのかな。

旅費をケチって行先まで変えてはいけない。






旅行に行ってしまえば、現地で節約なんてなかなか難しいと思います。時に時間の短さと費用の高さは比例するので。






私も、行った後は結局買い物をたくさんしたり、食事がおいしいから食費を一気に増やしたりと、現地では大抵毎回予想以上にお金が出て行くものだと思っています。

だからこそ、行く前に東京で買える飛行機代と事前予約のホテル代を少なくしようかな、と思ってしまう。ついでに日にちもケチると、日本からだと近場のアジアとかマリアナ諸島とかしか選択肢がなくなってしまう。






それでも結果的に楽しければいいのだけれど、スカートの一件からかなりテンションが下がりました。自分でも書いていて気がついていたけど、現地でショックで青ざめただけでなく、それについて書いただけでもブルーになってしまった。

何度も書くのをやめようかなと思ったけど、ランタオ島でケーブルカーに乗って上っていないのはおかしいでしょう。行ったのに写真がないとか、嘘は書きたくないし書けないし。






実は最初はもう少しズバズバと書いていたのですが、後からあそこまでレベルを下げました。今でも恥ずかしいので削除したいけど、「書いたほうがいい真実」と、「書かなくてもいい真実」とがあると思っており、あの一件は前者と判断しました。生理記事を書いたわけだしね。






だけど多分ね、ランタオ島に行っていたらすごくひどいことがあるので、行かないように仕向けられたのよ。きっとね。そうに違いない。






何もかも嫌になってホテルに帰ってベッドに横になるなんて珍しいけれど、大体、最初から飛ばし過ぎてへとへとだったのも悪かったのです。英語のアルバムにも、「私にはもう二度とこんな旅行はできない」と書いていた。短期決戦みたいにやり過ぎたのだ。生理前後は全然体力も具合の悪さも違うのに。






頑張って短期決戦したことは、それはそれでバチがあたったらしいです。

履き慣れたニューバラだったのに(と言っても平日はヒールだったから土日が休みの時だけだったけど)、別にぶつけたりもしなかったし、歩いてる間中痛いとも思わなかったのに、なぜか帰国後に右足の親指の爪が半分以上死にました。

真っ黒になってね、プカプカしてきたのですよ。明らかに皮膚と一緒になっていないというか、これ、どうなっちゃうんだろうなと思って見ていたら、切れてしまって、爪が取れました。

生え際の数ミリ残して爪がなく、地肌丸出し状態で、「ああ、私の親指の爪は二度と生えてこないんだ・・・」と思って更にブルーになったけど、一か月ぐらいしたら少し成長し始めて、その後無事元に戻って生えてくれました。スニーカーでも気を付けてね。






「ただ旅行記を読みにきただけなのに連発でグロい話を聞かされてるな」と思っていたらすいません・・・。






この旅行からしばらく経ち、何かの記事で、「旅行代は無理してでも払え」のような内容のもの見かけました。多分、死ぬ前に後悔しそうなこととかそんな記事だったと思う。






同じこと思う人がいるものですね。

きっとその人の爪もはがれたことでしょう・・・。






体調もさることながら、自分らしい旅行という面でも点数が低いです。

どうしても人と違うものを見たいから急遽予定を変えてどこかへ行くとか、ゆったり旅行したかったのにそうはいかなくて疲れ果てたとか、出会った人と意気投合しちゃうとか、なんかこう、全然冒険がないというか、普通の旅行みたいだった。力強さみたいなものが全然なかった。






要するにね、サントリーニに呼ばれていたのに、呼ばれてもいない香港に行ったということです(「旅する国を選ぶ時」)。

呼ばれたら絶対そこに行かなくてはいけないのです。お金がかかっても払えそうならいいのです。多分本当に払えないほどの金額がかかる国には呼ばれないだろうと思うけど、呼ばれてしまったらここで募金を募るかも。そして全然募金が集まらず、「人に頼ってはいけない」という記事を書くに至るかも。






南アフリカは、予算オーバーだったけど素晴らしい思い出。ケニアも予想以上にホテル代が高くなったけど、最高の旅。「ちょっと高いかも」と思う程度が一番いい。一人じゃなかったらもっと安いのに一人旅だから損しているだけというのがほとんどだろうし。






さて、こうして私の旅のルールの一つ、「旅費をケチって行先まで変えるな(呼ばれたら行きなさい)」ができあがったのです。






そしてこれ以後数年、ショックだったのか、マレーシアに行くまで一人でアジアを旅行することはありませんでした。

見たかったはずのサントリーニの夕陽も今でもまだ見ていません。






リベンジに出たいところだけど、手に入らなかったものを無理して手に入れようとすることで運が開けるのかどうか分かりません。

実は諦めきれていなかった夢を追うことと、ちゃんと諦めた夢を追うこととでは結果が大きく違うでしょ。






行けなかったものとして終わったことを、終わった時に「必ず行ってみせる」と思っていたわけでもないのに遂行しようとして、本来得られたであろう楽しい旅行は手に入るのでしょうか。






サントリーニの夕陽はさぞ美しいだろうけれど、違った形で行くのが正解なんじゃないかなと思っています。

今でも「行きたい国リスト」には入っていますが、一人旅じゃなく行くとか、どこかの国へ行ったついでに寄ってみるとか、もはやサントリーニをメインにするのは、機を逸してしまった気がします。






だから、「ずっと行きたい場所がある」と思っていたら、行ったほうがいい。

過去にしてしまったら、二度と手に入らないかもしれないので。






爪だったらもう一度生えてきてくれるかもしれないけれど・・・。





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