3日目②「チベットトイレ、セラ寺の中へ」

ヤクヌードルのお店を出ると、すぐ脇がセラ寺までの一本道でした。

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車は入れないと言われてこの手前でタクシーを降ろされていました。







通りへ入るとすぐに公衆トイレがあったので、ランチの時にトイレを借りなかったので、公衆トイレへ行ってみた。

そしたら、人生で見た中で、一番簡易なトイレに遭遇した。






中国の田舎では良くあるタイプだけれど、とても口で説明できないので、例として画像を拝借しました。

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上の写真はとっても綺麗だけど、私がこの日入ったチベットトイレは、ドアがないのが同じなだけで、もっとすごかった。

写真のような仕切りはありました。写真で説明すると、トイレは4つあります。下にある穴を跨ぎ、用を足します。だから、外からは自分の横の姿が見えることになります。

穴の下を見るとドブのようになっているのだけれど、ドブのように端からちょぼちょぼと水が流れていて汚物を押していくものはまだいいほうで、全く何も流れておらず、数時間に一回とか、定期的に誰かが水をバシャーっと流すだけのトイレもあるはずです。

私が入ったトイレは写真のようにキレイではなく、すごく怖かったです。滑って落ちそうだった。向きは横だったかどうか覚えてないけど、上の写真のトイレだと自分の体の右側か左側が見えますよね。これが、穴が敷居と平行しているものもあるので、そうなると前か後ろかが見えてしまいます(どっち向きが正しいのかは知りません)。

今ではこの世で一番恐ろしかったトイレはパプアニューギニアのトイレだけど、それまではここが一番だった。しかも、このトイレにはお金を払わされてしまった。




トイレを出たら、外に「トイレ番」みたいな人が座っていて、五角払ってちょうだいとジェスチャーされました。ここだけではなく、チベットでは数か所で五角支払いました。

でも、戻って話すことになる元気で挨拶の彼は、お金などどこでも払わされなかったと言っていた。別に私の顔を見て請求してきたわけではなく、ちゃんと「五角」と書いた紙も貼ってあったし、外国人全員から取っていたはずです。地元の人はさっと入って行ってたから払っていないと思う。




昔、イギリスに行った時(住む前)、何度か有料トイレに入ったことがあった。日本に帰ってからイギリスの男友達に、「トイレお金取るんだね」と言ったら驚かれた。生きてきて一度もそんなこと聞いたことがないと言われた。

だから私は思うのです。もしかして、男子トイレって、無料なの?何か国かでお金を払ったけど、女子トイレだけなの?因みに、チベットのトイレはもちろん紙もありませんでした。






さて、怖い思いで用を足した後、セラ寺へ向かって直進。






そしたら、その一本道を進む中、子供が後ろをついてきた。外国人は珍しいけれど、お目当てはどうやら私のパワーストーンブレスレットのようでした。子供に人気。



私は、こんなものを何本もつけています。写真は3本だけど、旅のときは6本ぐらいつけています(宗教家ではありません)。

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歩いていると、これがちょうど子供の目の高さになるので、目の前にある色とりどりの石を子供が欲しがるのも無理はないと思う。この日もこのキラキラにつられて子供がついてきてしまった。

そして、私のパワーストーンを引っ張るのです。「お姉ちゃん一本でいいからちょうだいな」と思っているのだと思う。1つ1つに思いを込めて自分で編んでいる上に、石にはたった一つで数千円とするものもあるので、そう簡単にはあげられない。

というわけで、意地悪な魔女は、純粋な子供を笑顔で振りきり、セラ寺へ向かうことにした。






一本道の突き当りがセラ寺で、入るとこんな感じ。「タイみたいだな」と思ったけど、

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やっぱりチベットだよね。

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セラ寺もちろんお寺なのだけど、結構広いです。






さりげなく壁画が美しいことがすごく印象に残っています。でも、この写真は低地にあるから間近で見られるけど、

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ふと上を見上げたら、あんなところにもあった。

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ここを抜けた後も、

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いくつも発見した。

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そして、小路があるので行ってみた。少々坂になっていた。






これは、その坂を少し登って行ったところ。

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美しい壁画に釣られて行くと、

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このような動物がいて、動物音痴な私には分からないけど、ヤギではないかと思った。ヤギって、高地で生きられるんだ。私、死にそうだったけど。

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これがヤギの向こう側。

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ヤギを怒らせることなくそっと立ち去り、ちゃんとした階段はないものの、裏山が石山になっていて登れそうなことに気が付きました。

数十メートルだけど、登ったらセラ寺の全景が見えるかなと思った。




「登ろうかどうしようか。登ったら降りてこられないのではないか」と思っていたら、欧米人カップルが降りてきた。

「何だ、じゃあ行けるじゃん」と、安易に登ってみることにしたけれど、甘かった。


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-チベット一人旅(成都含)

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