4日目③「毒と蜜とビール」

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どのタイミングで会ったか覚えていないけれど(でも多分ホステルへ戻った時)、元気に挨拶の彼に又しても出会いました。

こんなに出会うのでは、もう友達になる運命なのだと思って、一緒に少し街を歩いた上、夕食にも誘ってみました。

 

 

二人で行ったレストランは、2階だったことしか覚えていないけど、そこでもヤクを食べたのです。

今度は、ヤクバーガー。味も全然覚えていない。
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こちらは、彼のヤクステーキ。大きい。
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そして、2人でシェアしたと思われる、チーズケーキ。もちろんヤクからできたチーズ。ヨーグルトよりは美味しかったような・・・。
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食後、彼は別のところへ泊まっていたけれど、こちらのホステルに宿を変えていたので、一緒に帰りました。

 

 

そして、戻った後、ちょっとビールでも飲もうと、今度は自分たちのホステルの2階のバーへ。もう階段を這って上がらなきゃいけないレベルではなかったし。高地でお酒は危なかっただろうけど。

 

 

さて、このホステルのバーでは、日本人の女の子二人とも出会い、一緒に飲みました。この女の子たちと彼は、ドミトリーで同じ部屋に泊まっていたみたい。

そして、そのドミトリーには、もう一人日本人男性が泊まっていたそうです。彼はひどい高山病にかかっていたらしく、意識がない状態だったらしい。

その彼は、中国語もチベット語も話せて、チベットへも何度も来たことがあったらしいけど、高山病はいつなるか分からないので、チベットへの旅行回数の問題ではありません。

そして、意識不明だった彼は、この少し前に、遂に病院へ運ばれたようでした。

それにつき、その少女二人が笑いながら言うのです。

「まじ、超白目むいててやばかった感じだったんですよ~」

「だけど今日病院運ばれて~」

「あたしら可哀想だったから、水買ってやったのに」

「3本も買って、〇元だったのに」

「何なのって感じ」

というような会話に血圧が上がる私。

元とは中国の通貨です。私はここでは日本円に換算して日本円の額を書いているけれど、当時は1中国元、16円ほどでした。

そして、ペットボトルの水は、チベットでも、高いホステルの売店でも1本5元もしなかったと思います。

つまり、3本買っても15元しない。240円もしない。

この値段は間違っているかもしれなません。だけど、仮にぼったくられて一本数百円だったとしても、それが何なのだ。

さっきまで死にかけてた人が病院へ運ばれて、命を取り留めているかもしれないのに、自分が払った数百円も払わずに行きやがってみたいな言い方は何だ。

人の命が助かったのなら、数千円だって安いもの。

水を買わせて頂いた自分を誉と思うべき。

これが私が日本人をワースト3にも入る旅行者と思っている理由のうちの一つですが、私は基本的に、自分よりも年下の子には怒らない主義です。とはいえ、最近年を取ったので年下も年を取っているから、そのルールはあまり適用しなくなってきているけど。

でも、20代になったばかりであろう女の子に怒るようなことはしません。大体、言って分かるのは、もっと小さい時と、もっと年を取ってからでしょうから。

しかし、我慢ならない私は、「じゃ、疲れたから」と先に席を立ちました。これも当時は滅多にしなかったこと。

元気に挨拶の彼と一緒にいるのは大歓迎だったのだけれど、非情な少女たちと一緒にいるのは嫌でした。

 

 

この時の元気に挨拶の彼とは、今でも友達です。しかも、私は彼が大好きです。エリートでありながらもちゃんと休みを取って一人で世界中を旅している彼が大好きなのです。いつまでもそのままでいて欲しい。

年下だけど、世界中回っているだけあって、何というか、どっしりしていて、年下だっていうことをいつも忘れています。

 

 

だからこの晩の出来事は、タイトルを付けるなら、「毒と蜜とビール」かな。

 

 

翌日はいよいよ最終日。

旅行者がいっぱいいる光景に飽き飽きした私は、自分だけの場所を探しに出かけました。

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