この一人旅を振り返って(マレーシア編)

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きっと、気がついた人、いないでしょうね。

 

トレーダーズホテルで過ごしていたクリスマスの夜、眠る前にふとスマホをつけて、ニュースを見てみました。

疲れて眠い私の目にとまったのは、

「アルゼンチンで大洪水 15万人が非難」

というニュースのタイトルでした。

最初に書いたように、私の元々の希望は、南米へ行くことでした。漠然とした予定ながらも、なんもかんもやめちゃって、年を跨いで一か月ぐらい滞在し、念願のアルゼンチンドライブをやり遂げたいと思っていました。

洪水の主な被害国はパラグアイだったのですが、隣国であるアルゼンチンとウルグアイにも広がっていました。

私の南米運転第一希望は今でもアルゼンチンですが、自動車保険がカバーしており、高地でないのなら(高山病は二度と嫌なので)、北部で国境を越えてチリ以外の隣国にも入りたいと思っています。だけど、国境越えがなかったとしても、北部無しのドライブをするのは考え難いです。従って、今回のアルゼンチンの洪水の中心も北部だったようなので、南米に行っていたら確実に巻き込まれていました。

その後写真や映像で洪水を見ましたが、車もプカプカ浮かんでいました。自分も浮かんでいたかもしれないと思うと恐ろしい・・・。命は助かっただろうけど、旅行は台無しだったと思います。一人だしお気楽なので、方向転換して南下して旅行を続けたでしょうが、言語も違うし、洪水回避の労力はかなり大きく、南京虫など比ではなかったと思います。

従って、みなさんが読んだこの旅行記は、小さなトラブルにもめげずに相変わらずマレーシアでも我が道を行ったトラベルドライバーの旅行記ですが、気がつかなかったとは思いますが、行き先をマレーシアにしたお陰で命拾いしていたトラベルドライバーの旅行記でもあるのです。

大きな力に助けられた結果、小さな闘いを余儀なくされましたが、またしても強靭になって帰ってきました。知識もつきました。カチカチが何かとかね・・・。

 

 

私はいつも、大きな被害からは身を守られてる気がしています。でもその代わり、「小から中ぐらいのものは、必ず自分で処理しなさい」と命令されていると思っています。

「小中ぐらいのトラブルで泣き寝入るほどの弱さなら、小中の代わりに大をあげて、二度と旅行したくないと思わせますよ」という、いわば、交換条件。だから、頑張っています。

でも今回は、それだけではなく、「警笛」でもあったと思っています。南米での運転旅は何千キロになるかわからないし、安易に考えず、しっかりと知識を得てから南米旅に出なさいという、事前通知。用意周到で行って損をすることなど一つもない。特に今の私には、得た知識を書く場所があるわけだし、何もムダにはならない。

因みに、今回の洪水では、北部にいた毒蛇やら毒サソリやらが洪水で一緒に南へ流れて行ったそうです。毒蛇にかまれたらどうするかはケニアに行く前にちょっと読んでおいたけど、次はサソリも調べて行きます・・・。

というわけで、洪水から救われただけではなく、南米に行くかどうかもまだ決まっていないのに、南米旅行の準備に対する姿勢まで正されてしまう結果となりました。

 

 

 

だけど次に思ったのは、「さて、この旅行をどう書こうか」。

起きた事を書き、自分が不愉快だったということもちゃんと隠さず表現し、なおかつ、読み手にまかり間違っても「マレーシア人て嫌だな」などと思わせないようにするためにはどのように書いたらいいか。

私がこの旅行を無事終えることができたのは、何よりもまず、マレーシアで出会った人たちが悪意ある人間ではなかったからです。だけど、私が受けた印象はあまり良くなかった。そして、その感情は曲げることなく読者に正直に伝えたい。その上で、出会った人々は悪意ある人たちではなかったらしいという印象を、いちいちその場で述べることなく、残したい。

要するに、いつになく私の書き方に比重が置かれる旅行記となりそうでした。

事実をそのままに、表現だけで読み手の印象を操作するというのは、トラベルドライバーの仕事ではなく、それを書く人間の仕事。どちらも私本人ですが、そろそろちゃんとした区切りをつけたくなっていましたので、これを機に、ちょっと方針を変更し、トラベルドライバーをある程度切り離し、書く人として、完全に自分らしく自由に書いてみることにしました。

ブログを始めてから2年近く経ってからの、かなり遅れての出発でした。って、読み手には違いがあまり分からないかもしれませんが・・・。

とりあえず自分を野放しにして自由に書かせて、全然読まれないなら後で削除して短くし、淡々とした旅行記に変えるつもりでした。読者の反応は、ブログのアクセス解析が物語ってくれるはずですから。

そして、野放しにしたこの書き手は、延々と好きなだけ好きなように書き続け、書きあげたこの旅行記は、15万文字ほどの作品になりました。

小説1冊分書いちゃいました。

それに対してアクセス解析が何を告げているかというと、読み始めたほとんどの読者はそのまま何時間もかけて読み続け、その日読み終わらなかったら又戻ってきて読んでくれているということでした。結果的に、読者が増えました。

でもその一方で、私にとってこれは、自分がした自分にしかできない海外一人旅を、自分の表現を使って自分の言葉で書き、自分の撮った写真と一緒に読み手に伝えていくという、立派な創作活動となりました。本当を言うと、本来最初からこうあるべきだったと思うのですが、自信がありませんでした。

そんな時に丁度感染してゲホゲホで寝込んでいたということもあり、今一度、自分がブログだけの域で留まりたいかどうかを考えさせられました。

いつか必ず消えるであろうブログというネット上の仮想空間にのみ残しておく限り、必ず消えてしまうので。旅行記も何もかも、創作物だろうが何だろうが、ここで作ったものすべて。

私の旅行記のうち、特に海外一人運転記は、他で替えがきく旅行記ではありません。

だけど、そうでなくても、秘境と言われる場所にも行っているし、ちゃんと書籍化して残しておくべきではないだろうかと思いました。

そしてそれが、これから進める電子書籍化につながりました。

 

 

だから、マレーシア旅行は、私の節目となる旅行記を書かせるに至った一人運転旅でした。

色々あって、良かったです。

運転だけでも充分かもしれないけれど、読みごたえがないじゃないですか、何もない旅行なんて。というか、読みごたえがないじゃないですか、何もせずただ旅行している人の旅行記なんて。

それでも、実は、私の目的は大体達成されていたようです。

① 世界一の野鳥園で鳥の写真を撮る
撮った撮った。クジャクリンいっぱいいたよ。

② 生まれて初めて常夏のクリスマスを過ごす
過ごした過ごした。でもクリスマスはやっぱり寒い方がいいよ。

③ 珍しくお買い物。まずは、ヴィンチ
行った行った。何も買わなかったけどね。

④ さらにお買い物で、イギリスのお気に入りブランドがマレーシアにあるらしいので、そこへ
行った行った。やっぱり何も買わなかったけどね。

⑤ アウトレット数件行って、その中でもう一つのお気に入りのイギリスブランドも見てみる
行った行った。1件だけホテルの近所のやつには行かなかったけど。スーパードライも行った。確かに「見て」はみた。買わなかっただけで。

⑥ ナイトマーケットでアジア満喫ショッピング
ショッピングショッピング。紫の液体とミルクティーしか買わなかったけど。しかもチャイニーズだったけど、「アジア満喫」だから、チャイナもアジアだから間違ってはいない。

⑦ ジョホールバル(マレーシア本島領土最南端)から日帰りでシンガポール
これだけナシ。そして今でも後悔ナシ。もしかしたら一生シンガポールには行かないかも。

⑧ ジョホールバル動物園へ行く
行った行った。行くだけが目的なら、容易いことさ。

⑨ マレーシア料理満喫
串焼きしか満喫してないけど。肉骨茶は自宅で作ったけど。マレーシアンは日本で食べるよ。いいよもう。

⑩ そして翌年のカレンダーはマレーシア
私の意地のカレンダー。
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いくつか余ってるけれど、旅行記を書き終えてみたら捨てる気がしなくなった・・・。誰か要りますかと聞いたけど、全然無反応なまま今年が終わる・・・。

 

 

読むの、何時間もかかったでしょう。小説1冊分だし。

そんな風に感じることなく読めていたならいいのですが・・・。

再び南米で洪水が起き、プカプカ浮かんでいる車の上に、右手からサソリらしきものがぶら下がったレディーが満面の笑顔で手を振って乗っていたら、それはきっと私です。

「サソリに見えるけど、ザリガニだよ~」

とか何とか、トンチンカンなことを叫んでいるはずです。

 

 

私の飛んでる旅行記に着いてきてくれて、本当に感謝します。

次もまた、頑張って行ってきます。

 

 

 

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この一人旅を振り返って(マレーシア編)」への2件のフィードバック

  1. 2017年4月に、こちらを参考にしてマレーシアに行ってレンタカー使って旅行して来ました。ネット予約でHowk社でしたが、新車のプロトン、ナビつきで快適でした。
    快適と言っても、多少のトラブルは当然ございましたがこちらのブログほどでもなく、接客業の人とは英語が通じたので救われました。
    とても参考になり、ハードルを下げていただいたので、感謝いたします。
    これからも、良い旅を!

  2. コメントありがとうございます!

    参考になって良かったです!私の旅行記がハードルを下げたとのこと、非常に嬉しいです。どんどん海外で運転して欲しいです。ご報告、何よりです!

    こちらは次に書籍化しますので、Kimura様のように無事にレンタカー旅行をしてくれる読者が増えてくれることを願っています(*´▽`*)

    Junko

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