テレビでも見て、
「ここに行きたい」
と思った場所がある時を除いて、漠然と旅行に行きたいと思った時に、「どこへ行こうかな」とみんな思うと思います。
色々と考えるだろうけど、そこで使われるのは、「既存の知識」です。そこで選んだ国というのは、自分が既に知っている国の中からなので。
世界には、200ヶ国以上あります。
寝る前に数えてみても、私は150カ国ぐらいしか分かりません(数えると良く眠れます・・・)。知らない国がまだまだたくさんあります。
つまり、私の選択肢は、150分の1なのです。もしも自分が知ってる国が50カ国だとしたら、50分の1です。
自由に旅行先を選んでいるつもりでも、実は限られた知識の中からしか選んでいないのが現実です。
とりあえず本屋へ行き、ガイドブックのコーナーで、「ああこんな国もあったか」と思ってその場所も考慮に入れるかもしれないけれど、結局はガイドブックが出てる数カ国中から選んでいます。
だから、世界地図か地球儀を見て下さい。
カタカナ表記のまま覚えていると会話に困ることもあるので、英語表記のものがいいと思います。
キプロスは英語ではサイプロスだし、グルジアはジョージア(日本語の国名表記もジョージアに変えるそうです)。そしてご存じの通り「イギリス」などと呼ばれる国はなく、イギリス全部を指す意味で、UK又はBritain、個別にしてEnglandとかScotlandとか(4つの連合国です)呼ばれます。
名前はさておき、世界地図を見ると小さな小さな国もあり、見つけるのも大変なことがあります。
何だろうと思ったらネットで検索して写真を見てみたり、何の知識もなく行ってみるのもいいと思います(この場合は最低限危険な国かどうか調べて下さい)。
でも、実際行くとなると、やっぱりガイドブックが欲しいもの。
なのに、ガイドブックなんか出てないかもしれない。
その場合、ネット検索の出番です。
「まさかこんな国」と思うような国でも、意外と日本人が旅行をして、ブログやHPに書いていたりするものですから。
お金があれば旅行会社に丸投げして自分だけのツアーを作ってもらってもいいかもしれません。
特に行きたい国があるわけではないけれど旅行に行きたいと思ったときは、国の選択からして自由です。
既存の地理知識だけで決めてはもったいないと思います。
まず最初に「地球の歩き方」の売り場で立ち読みをして決める人も多いと思いますが、名前を聞いただけで惹かれるとか、何となく興味があるといった国をいくつか挙げてからガイドブックを見ても楽しいものです。
旅は、行こうと思った時から既に始まっているのだから、国選びも楽しまなくては。
そして、無性に行きたくなって実際に行った国は、実は自分が行ったのではなく、「その国に呼ばれている」のだと私は思っています。
何かが待っていると思うので。
だけど、行ってみなければそれが何か分からない。
でも、その国の存在すら知らなくては、そもそも呼んでもらえません・・・。
だから、新しく国の名を知った時は、もしかしたらそれが呼ばれた「合図」なのかもしれません。
そんな合図をもらったら、そこに行ってみたほうがいいと思っています。
一生ものの出会いがあるかもしれないので。