お父さん、スーツケースをカートへ乗せてエレベーターまで送ってくれた。多分、次に来た時はいい車を貸すからねとかそんなことだったと思うけど、お父さんに「次ね(Maybe next time)」と言われたので、
「次はないよ」と冷たく即答した。
それでももう、帰るのか。
何だかんだ言っても、最終日のこの日の運転途中、運転狂いの私は、まだまだ運転したいなと思った。
あの車じゃ嫌だけど。
カートを押してくれたお父さんと、エレベーターに到着。
私 「出発ロビー、何階?」
お父さん 「2階」
私 「ありがと。じゃあね」
手を振ってお父さんと別れ、2階へ上がり駐車場から空港ビル内へ移動した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
2階じゃないよね出発ロビーは・・・・。
あの人、ここで何年働いているのだ。
ああお父さん、最後ぐらい本当のことが聞きたかったよ。
もう一度乗って上へ。

出発、確か3階じゃなかったかな。
最後の最後まで「信じてはいけない・・・」と思いながらチェックインカウンターへ行くと、チェックイン機があったので、人間不信な私は、機械にしようと思ってそちらへ行った。
「タッチミー」と書いてあったのでタッチしたけど、無反応。
無 無 無
機械にまでおちょくられたか。
殴る代わりに写真を一枚。

機械から離れると、空港の人かマレーシア航空の人か分からないけど、男性に話しかけられた。
男性 「チェックインは機械でできるよ」
私 「そう思って使ったんだけどね」
と言いかけると、
男性 「壊れているんだね」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
私 「知ってるんだったら直しなよ」
男性 「うふふふふふ」
何をにやにや笑っているのだ・・・・。
何がおかしいのだ・・・・。
理解いかないので、彼のことは放っておくことにした。
さて、カウンターでチェックインとなるとそのままスーツケースを預けてしまうので、インフォメーションでシャワーの場所を聞いておこうと思った。空港内にシャワーがあるのは一応調べてあったけど、何もかも信用できなくなっていたので。
万が一にでも空港内になかった場合は、空港外のホテルでシャワーを浴びてから出国しようと思い、そうなると、荷物を預けてからでは遅いし。
私 「シャワーって、セキュリティー通った後にありますか?」
インフォレディー 「はい」
私 「いくつあって、ゲート側にあるの?」
インフォレディー 「シャワーが使える場所は3つあって、全部ゲート側。〇〇に1つ、××に1つ、▽▽に1つ」
私 「地図ある?」
インフォレディー 「空港としての地図はないけど、これならある」
と言って、A4ぐらいの小冊子を出しました。良くある、広告とかが載っている航空会社の宣伝か何かのパンフレット。そこに見開きで地図がついていた。
私 「この地図のどこにあるの?ちょっとペンでマーク付けて下さい」
インフォレディー 「だから、〇〇と××と▽▽にあるの。全部地図に載っています」
私 「載っているんだったら、マークして下さい。本当にシャワーが3つあって、この地図に載っているんだったら、申し訳ないんだけど、信じられないから、ちゃんとマークして」
インフォレディー、渋々ボールペンでマークをつけました。1つ、2つ、そして3つ目・・・
インフォレディー 「・・・地図にはないわ。だけど、あるのよ。あるの。この地図にないの。こっちの方にあるから」
そう言って、端っこにマークをつけた。この小冊子は邪魔だったので途中で捨てちゃった。写真を撮れば良かったんだけどね、最終日は全然写真がないのよ。疲れていた上にイライラだったし。
その後私は、シャワーは3つともちゃんとあってどれかが開いていることを願いながら、カウンターでチェックインを終了。
よし、行くぞ。入ったら出てこられないぞ。
いやいや、もう出てくるものか。これでいいんだ。
まだまだ20時ぐらいだったし、シャワーを浴びて残りの現金を全部使ってゆっくり買い物をするつもりだった。出発は23時半だもの。
出国手続きも済み、電車に乗ってゲート側に行き、最初に行ってみたシャワーは、ゴールデンラウンジというところだった。ビジネスクラスのラウンジだけど、料金を払えばエコノミーの旅行客でもシャワーを含めてラウンジが利用ができるとのことだった。
私 「ビジネスじゃないんだけど、シャワーを使いたいの」
ラウンジ 「〇〇ドルで、ラウンジ利用できます」
私 「お金払うのは分かってるからいいんだけど、シャワーは空いてるの?」
ラウンジ 「いつもあいてるから。でも有料だよ」
私 「有料なのはいいんだけど、他のサービスが目当てじゃなくてシャワー浴びたいだけだから、シャワー室があいてなかったら意味ないんだ」
ラウンジ 「支払いが済んだらすぐ行ってみればいいよ。あっちがシャワールーム」
私 「シャワーいくつあるの?」
ラウンジ 「(確か3つと言った気がする)」
私 「それ、満室だったら困るから。シャワー空いてるかどうか先に確かめて」
ラウンジ 「あいてるよ。いつもいっぱいにはならないから」
信用してはいけない。カードで支払った後ではもう遅い。
私 「絶対空いてるのね」
ラウンジ 「あいてるよ。本当に、いつもいっぱいになんかならないんだから」
私 「そう。でも悪いんだけど、ちょっと確かめてくれない?」
ラウンジ 「いいけど、あいてるんだよ・・・」
とブツブツ言いながら、ラウンジ君、シャワールームに渋々電話。
ぷるるるるるるるるるるるる。
誰も出ないみたいで、ずっと受話器を持っていた。
ラウンジ 「おかしいな。誰もでない。何ででないんだろう」
と言って、ラウンジ君、見に行った。
最初からそうしてくれれば良かったのに。
そして、しばらくして戻ってきて、「満室だった」と一言。
ムッカァァァァー
とは、ここに書いただけだけど。
ここで無駄に時間を費やした私は、急いで次のラウンジへ。