買い物ぐらいは楽しみたい
全然時間がなくなっちゃったけど、現金が余っているし、お土産を買おう。ゆっくり見てはいられないので、ゲートまで行く途中にあるお土産屋にだけ寄りながら行こう。
時間がないながらも色々見たけれど、純粋マレーシアンの品物かどうかの区別が難しかった。明らかにただのアジアンなものもあったし。タイとかベトナムとかでもありそうなやつ。
かわいい雑貨が欲しくて探したけど、特にいいものもなく、ゆっくり見ているヒマもないし、なんか、それなりに可愛いなと思ったポーチを2つ色違いで買った。 お花のシールを貼っただけの全然マレーシアンではないものだけど。

とりあえず私は、しばらくこれをイヤホン入れにしていた。値段は忘れちゃったけど、500円ぐらいじゃなかったかな。数年後、シワシワになりダメになって捨てました。
その他、お菓子はいっぱい買った。自分では一つも食べていないけど。
最後は本当に急いでいたのでわけも分からず何種類か適当に選んで買ったけど、そのうちの1つがドリアンのお菓子だった。母上にあげるべく、お菓子をいくつか施設へ持って行ったけど、そのうちの1つを開けたらすごい臭いがして、もちろんそれがドリアンだった。
すごい臭いがするので心配になったけど、母上がおいしいおいしいと食べてくれたので、私も一つ食べてみたところ、
うぎょおおおおおぉぉぉぇぇぇ
という味で、全部ベッと吐いた。
因みに、母上はドリアン菓子もおいしいと言って食べていたけど、あの人はほとんど何でもおいしいと言う素敵な人だし、変わったものは特に好きだった。そうかと思うと、「お母さん、パンは弱いのよ」と、パンを全否定だったりしたけど・・・。
ドリアンについてはあまりにもひどい味だったので、「ごめんよこんなもの買ってきて・・・」と謝ったぐらいだった。あまりのまずさに思わずスマホで写真を撮りました。皆さん是非お試し下さい。

ドリアン好きなら大丈夫。
マレーシアに行き、ドラゴンフルーツとドリアンには気をつけた方がいいということを学んだな。
さて、数十秒ぐらいしかいなかったところが多かったけど、お土産屋さんには数軒行き、でも荷物を持ったまま長いこと歩くのが嫌だったので、バラマキ用のお菓子は一番最後のお店でたくさん買う予定だった。
そろそろ最後かなと思った時にいたお店で、「この先にまだお店ありますか?」と聞いたら、「もうないのよ。ここが最後」と言われたので、その手前でたくさんお菓子を買った(そのお店にはお菓子はなかったので)。
それにしても現金が余っているなと思いながらお菓子の袋をぶら下げてゲートへ進むと、最後のお土産屋を通り過ぎたはずなのに、又してもお土産屋があった。
そして、めげずに再び「この先にまだお土産屋さんある?」と聞くと、やっぱり「ないよ」という返事。
ある意味商売上手的な・・・。
飛行機の中で食べようと思って、今度はプリングルスとかそんなお菓子と、ついでにもう少し何だか分からないお土産用のお菓子を買い、増えた荷物をぶら下げてヨタヨタとゲートへ急ぐと、又してもお土産屋が。
やっぱり商売上手的な・・・。
オオカミ少年の話がマレーシアで作られたかもしれない可能性について考えながら通り過ぎると、夜だからかそのお店は閉まっていたようなので、あのお店が最後だというのは正しいには正しかった。
そんな人種っているのでしょうか
ゲート付近へ着くと、もう一度セキュリティーチェックがあり、しこたま買ったお菓子にX線をかけられるという電気代の無駄遣いに協力した後、セキュリティーを通って中へ。
たくさん人がいたけど、自分が座った席の前にいた若い日本の男性に話しかけてみた。彼はマレーシアで仕事をしているらしく、私がマレーシアであったことをギャーギャー言っていたら、
「マレーシア人て、わからないって言えませんよね」
と言われた。
え・・・。
分からないと言えない人種って、どんな人種なんだ・・・。
マレーシア人と話したことがなかったわけでもマレーシア人の友達がいなかったわけでもないのに、全然そんなステレオタイプに気が付かなかった。
その国に行って集団として会うと違うものだな。
それにしても驚き、「そうなの!!??」と素直にびっくりして大きなリアクションをとってしまった。
知っていたらイライラしなかったというわけではないけど、7日目、帰る直前にしてやっとステレオタイプを知ることができたらしい。
もうこれで思い残すことはないよありがとう。
離陸
食事、あんまりおいしくなかった。ほぼ残した。

機内のトイレに行ったら又びしょびしょで、100円ショップの布のスリッパだったし、CAさんに、「濡れていないトイレあるかな」とふと言ってみたら、
「ああ、ごめんね。分かるよ。僕もあれ、恥ずかしいと思うんだ。本当に申し訳ない。今掃除するよ」
と言って、拭き始めた。本当にびしょびしょだったから。機内トイレにはもちろんホースはなかったので、洗面所の水を左手でとってきてかけたのだと思う。びしょびしょになるのも当然だ。
だけど、やっぱり同国人でも良く思っていない人もいるんだなと思った。そしてそれも、最後の最後に知ることになった事だった。
その後はトイレにも行かず、自分の席で静かにしていた。
まだマレーシアほやほやの私は、この旅行は一体何だったんだろうと、始めから思い出していってみていた。
隣の席には誰もおらず私が独り占めしていたので、窓によりかかって隣の席に足をのばしながら。
ヒートテックパンツがくっついちゃって、きつくて動くのもあんまりスムーズに行かないし、私、どれだけ太ったの・・・と思ったけど、そうじゃなくて、
私大きくなったのではなく、向こうが小さくなってきていた・・・。

トレーダーズホテルだけはいいホテルだったと思って帰ろうとしていたところ、トレーダーズホテルに「乾燥機使わないでね」と書いて頼んだ洗濯物はしっかりと乾燥機を使われたらしく、つんつるてん現象が起きていたようだった。
ああ、飛行機の中で今日が終わり行く。
今日は、
12月28日 当初の予定及び予想と希望
夜便にて出発。はるばる離れたジョホールバルからクアラルンプールまで、一気にドライブ。首都へ戻ったら、マイハリランを取りにトレーダーズホテルへ。それから空港でレンタカーを返し、早めに空港へ入り、シャワーを浴びる。そしてゆっくり空港でお土産のお買い物をして帰国。
だった。
帰国当日、一気に数百キロドライブで無事に空港まで辿りつけたのはありがたい。その後は何とも言えないけど、事故もなく、車の故障もなかったし。マイハリランも戻ってきたし、シャワー、浴びたには浴びたしね。ゆっくりは見ていないけど、お土産は買ったよ。買う物がなくて、現金こんなに余っちゃったけど。

でも、この最終日は、結構予定通りに進んだと言っていいレベルじゃないかな。元々の予定のハードルが低かったし。
帰国
つんつるてんヒートテックと共に、一睡もせぬまま寒い成田に到着した。
睡眠不足でナチュラルハイだけど、それにしても何か変だなと思いながらスーツケースを2つ持って、早朝の寒い中、リムジンバスへ。
車中から家に電話をして確認すると、やはり南京虫殺しは届いていなかった。朝早いから当たり前か。到着予定7時15分だったけど、確か6時半ぐらいに成田に着いたと思う。
帰宅して、玄関先ですぐにスーツケースを広げ、洋服をそのまま洗濯機へボンボンと投げ込んだ。
私も着替えて、着ていた服はみんな洗濯。
それからもう一度蚊のいなくなるスプレーをかけておき、全てくまなくチェックしていたけど、小さい布のスーツケースの方がやっぱりなんかおかしかった。
ハンドルがびよーんと伸縮するけど、乱暴に扱われたようで、ボディーの中の骨組みが複雑骨折で、スーツケースが何だかどうにもへにょへにょになってしまっていた。
ハンドルの伸縮は可能だったけど、もうこれを持って旅行へ行けるレベルではなかった。仕方がなく粗大ゴミをネットで注文し、400円払って捨てることに(都心では粗大ゴミは有料で予約制です。スーツケースを捨てるのに400円かかります)。
私は人生で何個スーツケースを捨てたか分からない。
そうこうしているうちに届いた南京虫殺しでさらにシューシューしておいたけど、多分やらなくても大丈夫だったと思う。その後無事に南京虫は見かけることはありませんでした。
家で見かけようものなら一生この旅行記を終えられなかったかもしれないので、助かった。