ホテルの斜め前。当時は露店が沢山あった。
この時はまだ何も買わず、写真を撮りながらただ近所を散歩していました。
ダウンを着ても寒いなと思っている中、雨まで降り出しちゃって、もっと寒くなった。屋根がある所で雨宿りと思ったけれど、ちょうど屋根のある家や店がないところを歩いていた。
そしてもちろん、ずぶ濡れ。コートは持って行っても折り畳み傘は持って行かなかったという中途半端な用意周到さが原因。
雨はすぐに止んだので気を取り直してカメラを片手に歩き出したけど、やっぱりあんまり寒いので、温かいものを飲みにカフェに入ってみた。
南アフリカでホットチョコレート。グラスに入っていたため、熱くて持てなかったのを覚えている。持つところもなかったし、どうやって飲むべきか悩まされた一品。
他にお客さんがいないカフェで、ちょっとオーナーと歓談したのを覚えています。
温まった後は、国会議事堂や南アフリカ博物館のあたりをぐるっと散歩しに行きました。影は私なんだけど、鬼みたいじゃない?
どこかの並木道。ヨーロッパみたい。
アフリカな気がしない。
写真は少ないけど、こんな感じでぶらぶらしてから一旦ホテルへ戻りました。
そしてすぐ夕食へ。この日は、「The Africa Cafe」へ行こうと決めていた。このレストランは、今でも地球の歩き方に載っていると思います。
ホテルを出てから、「アフリカンカフェはどこ?」と通りのお店の女性に尋ねたら、「歩いて10分ぐらいのところだけど、徒歩では危ないからタクシーに乗っていきな」と言われてびっくりした。まだそれほど暗いわけでもないのに、ケープタウンて、そんなに危ないのだなと思った。
「では、歩かないように・・・」と、走って行くことにした私。因みに、本人はいたって真剣だった。
そして、走って到着したこのカフェレストラン、今もでしょうが、当時も大人気だった。まだ時間は早かったのに、たくさんの人が入って行く。
予約はしてなかったけど、時間が早かったし、一人だったし、何とか席は確保できました。
メニューがおしゃれだったけど、今は変わっているだろうな。
だけど、一人なのにセットメニューみたいなものを頼んで、とてもじゃないが食べきれなかった。
連れがいたらシェアできたけど、一人旅者は、食事だけが残念。一人ではそれほど食べられない。
急ピッチで食事を進めたくせに見事に残してウェイトレスさんに笑われた本日の夕食、覚書に、率直に「ご飯は何だか分からなかった」と書いてあった。今でもわからないけれど、コリアンダー(パクチ)が入っていたのは覚えています。大嫌いなので。何でアフリカまで来てパクチに悩まされるのだと思ったけど、その後、世界中どこに行っても避けられない食べ物なのだろうと悟りました。
でも、問題はおそらく香辛料にあったと思うのですが、この後、お腹の調子がずっと悪かった。カゼもひくけれど、そのせいではないはず。食中毒でもないはず。腸がおかしくなっていた。生まれてから食べたこともない何かがこのアフリカ料理に入っていて、それにアレルギー反応を起こしたのかも。いい話ではないので旅行記には書かないけど、結構すごかったです。
だけど、もしもケープタウンへ又行くのなら、もちろんこのカフェにも又行く。南アフリカだけではなく一般アフリカ料理みたいな感じだと思うけど、ケープタウンへ行くなら食べておくべきカフェではないかと思います。
ただ、一人だとちょっとな。量が多いし。でも、複数で行くなら予約したほうがいいです。一人だったけど、例え一人席でも、もうちょっと遅かったら入れなかったと思うので。ここです。
そして、見事に残したレストランを出た後は、寒い中又走って帰りました。「走る」とか、今の私には出来ないから懐かしい。
本日の覚書最後には、
「早めの就寝。やっとベッド。暖かい。どうかいい旅になりますように」
と書いてある。
なったなった。本当に。どんなに具合が悪かったとしても、今でも記念すべきいい旅行のうちの一つ。
この南アフリカ最初の晩は、疲れ果てて気持ち良く眠ったら、夜中にケンカの声で起こされた。特に窓からのぞくようなこともしなかったけど、「やっぱり危ないのかな」と思いながら寝ました。
そして、翌日はいよいよ喜望峰です。