1日目③「車からの道」

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さあ、まだ空港の駐車場でしたが、車に乗り、ナビをセット。私は必ずここでレンタカー屋の誰かにいてほしかったのです。ナビは大体うまいこといかないので。

ナビはお決まりのガーミンでした。だけど、おそらく一番安いタイプだったと思います。

吸盤もちゃんとあったので、今回は窓ガラスにくっつけていられるみたい。

お兄ちゃんの前でナビがちゃんと動くことを確認、そして、ホテルをセットしてみます。

案の定出ない。結構新しいから。そして、ホテルにくっついてるショッピングセンターの名前を入れてみるも、それも出ない。

アップデートはやっぱりしていないようでした。お兄ちゃん四苦八苦してナビにホテルを出そうとしていますが、全然ダメ。近所の建物から何から何まで全然ナビに入っていない。10年ぐらい前からある建物なら入ってただろうけど。

お兄ちゃん、「このホテルなら分かるよ、彼が住んでる場所の近くだし」と、ちらりと言いました。彼とは、もう一人のお父さんぐらいの従業員さんのことです。

だから、「じゃあ彼に近所まで誘導して行ってくれるよう頼んでくれない?」と、言ってみました。そのお父さんぐらいの人はさっき先に帰ったばっかりだったので、まだすぐそのあたりにいるだろうと思って。

お兄ちゃんがお父さん従業員の携帯に電話して頼んでみたところ、ホテルまで誘導してくれるとのこと。レンタカー屋を出て一番最初のスタンドで待っててくれるって。

だから出発しました。

空港の駐車場を出て、一旦停まります。何したか忘れたけれど、眼鏡かけたりしたのかな。

そして、いざ運転。

何の緊張感もなし。普通最初に乗った時は、少なからずともワクワクしたり緊張したりするんだけど、まるで自分の車に乗って近所へ普通に出て行くかのような感じ。

車に乗るまでがあまりに長すぎて、緊張感も死んでしまったらしい・・・。

もう真っ暗。9時過ぎだし。

最初のスタンドに問題なく到着。お兄ちゃんから、お父さん従業員の車の色と車種を聞いていました。色は青だったので、降りてその青い車を探しましたが、いません。ちょっと待ってみるけど、きません。

全部見てみるけど、青ではない。とりあえず喉乾いたからスタンドの店に入ろうとしたけど、ちょうど閉店したところ。ジュースも買えない。

ここで一人でどうするんだ・・・
21:29 21:30

 

 

時刻は9時半。しょうがないから日本の携帯でお兄ちゃんへ国際電話。携帯聞いておいて良かった。

「スタンド着いたんだけど、青い車なんてないよ」

お兄ちゃん「おかしいな。彼にどこにいるか聞いて電話するよ」

そして待つ。

数分待つ。

電話ない。

仕方ないから又こちらから国際電話。

「何分待つのよ」

お兄ちゃん「ごめんごめん。彼に電話したけど、帰ったって」

「は?」

お兄ちゃん「帰っちゃったって」

「自分で待っててくれるって言ったのに、何も言わずに帰ったわけ?」

 

 

これ、いわゆる ばっくれ ってやつですか。

そういえば、ばっくれって何語なんだ・・・。場っ暮れ?何か違うな・・・。まあいいや。とにかく、その言葉にふさわしい境遇に遭ってしまいました。おめでとう私。

信じられなかったですね。おそらく60歳ぐらいだったでしょうか。そんな大人が無責任にも勝手に帰るんでしょうか。嫌なら嫌って言って断ればいいじゃない。こんなところに外国人一人残して、しかも自分の客なのに。

「何がどうしたの?それであなたは帰ったって分かってるのに何で電話しなかったわけ?」

お兄ちゃん「いいよいいよ。気にしないで」

 

 

 

え?

 

 

 

「It’s OK. Never Mind.」

 

 

 

 

これは、ご存じ、こんな時に使うセリフじゃありません。It’s OKはもちろん「大丈夫だよ」みたいな感じで、Never mindは、「気にしないで」みたいな感じです。彼が言うのではなく、私側から言うのであれば問題ないです。彼がこの状況で言うセリフではありません。

そしてこの、It’s OK と Never mind は、その後私をむかっとさせたワースト3のセリフのうちの2つとなりました。

そこで、「大丈夫じゃないんだよ」と言う私に、彼は間髪を入れずに、

「明日叱っておくから」、と。

 

 

 

 

それで又今何て言った?

 

 

 

 

彼が使った単語は、Scold でした。スコウルドです。英検準2級ぐらいの単語かな。ものすごく昔に覚えたやつです。

これは日本の試験には出てくるかもしれないけれど、通常会話にはあまり出てきません。ちょっと文語体というか、古いような感じです。

しかも、ニュアンスとしてはやはり、こんなお兄ちゃんが父親ほど年の離れた相手に使う言葉ではありません。お兄ちゃんが上司でお父さんが部下だったとしても、やはりちょっとおかしいと思います。

一瞬びっくりして黙ってしまったけれど、まだ初日だったのでイライラタンク満タンではなかったし、気を取りなおし、

「どうすんのよ。帰っちゃったって何なの。そんな無責任ある?」

お兄ちゃん「今僕が行くから」

全然信用できないので、

「すぐ出てくれるの?何分かかるの?すぐ出るなら5分もあれば着くはずだよね」

わかったと言われたので素直に待ちます。

するとお兄ちゃん、誰かの車に乗せてきてもらって参上。

誘導してよと言ってみますが、僕の家は逆方向だから遠回りだから嫌だとのこと。

いっそ誘導してくれたほうが早かったけれど。

とりあえずナビに取り組みますが、やっぱり何も出てこないので、携帯のGPSはどうかと聞かれました。日本のスマホはデータ通信切ってるから全然動かない。本来GPSはデータ通信切っても動くと聞いてるけれど、遅すぎて反応しないのか何なのか、全くムダです。

イギリスのスマホはシムカードが入ってるから電源は入るけれど、使えません。マレーシアのシム買わないと。

そしてお兄ちゃん、自分が前に使っていたスマホ貸してあげるからこれでGPS出してみてと言ってくれますが、そのスマホの電源がつきちゃんと現地を地図に出し、目的地を設定できることを確認しないとこちらも譲れません。

でも、つけてみてよと言っても、彼のスマホは全然現在地など出すことはなく、動きません。私のイギリスのスマホと同じ状態でした。

そこで妥協策として出されたのが、「シムカードを買いに行こう」ということでした。私のイギリスのスマホにマレーシアのシムカードを入れて動かし、GPSでホテルまで誘導させてみようと。

こんな10時も過ぎて空いてるのは空港ぐらいだから空港へ行こうって言うんでしょと聞いたらそうだと言います。だけど、ターミナル2のほうだって。ナビないし分からないから運転してねと言って運転してもらいます。

そして空港へ向かう途中、ものすごい嫌な予感。「この旅行はろくなものにならないな」みたいなお告げ的な気分が降ってきました。

なので、

絶対に無理はすまい

と思いました。

自分の予感に従い、どんなに行きたい場所でも、気が進まなければ止めること。すんなりいかなかったら運がないと思って諦めること。これは私の旅行のルールの一つです。あがく時と諦める時の区別を間違うと、絶対に取り返しのつかないことになると思ってるので。言い換えると、「闘うべきところじゃないのに闘って殺されるな」ということです。でも、この区別って、本当に難しい。予感とかしか頼るものないし。

その後1週間、特に犯罪に巻き込まれるようなこともなかったですが、他の人からみたら「そこまでやるか・・」というようなところもあると思います。でも、自分の中ではフィーリングに従って過ごしただけで、「成功したな。フッ」と思っています・・・。

さて、ターミナル2の真ん前にでーんと車を駐車して、空港内へ。結構歩きました。疲れてるし。もう11時ぐらいだったと思うのよね。

携帯会社は数社あったのですが、自分が使っているセルロンという会社がいいよというので、そこへ。プリペイドのシムカード売ってたので、番号を選んで購入。どうやって追加料金入れるんだというと、

インターネットもGPSも使いたい放題で無料だよ

と言ってました。

レシートは合計40リンギットなのですが、シムがいくらでプリペイドがいくらか忘れました。使いたかったのはGPSだけだし、通話しないだろうから、お金はそんなに入れなかったと思います。

購入後イギリスのスマホに入れてみましたが、現在地を全く出しません。ようするにシグナル拾っていませんでした。

ここは空港内だから電波悪いに違いないから出てみようということになり、お店を出て空港を出て、車へ。さっきのスタンドへ戻りました。

そして現在地を出してくれるかと思い待ちますが、待てど暮らせど出てこない。

お兄ちゃん、一服。

すごいいい匂いのするタバコがあるんですよね。多分インドネシアにもあるんだよな。フルーツの香りがするの。煙がいっぱいでて、電子タバコなのか本物なのか知りませんが、ちょっと吸わせてほしいなっていうぐらいいい香りでした。

でも、現在地はちっとも読み取られないまま。20分ぐらいが軽く過ぎました。

もういいよね・・・。眠いよね。疲れたし。めちゃくちゃお腹すいたし。

そこで私は、ナビを触ってみました。一番安そうなレベルなのでタッチパネルがどうか分からなかったけど、指でスクロールしたら、感度悪いけど、動きました。

車で行けと言われたらぐるぐる高速でどこだか分からないので無理ですが、地図上のどのあたりにホテルがあったかは記憶していました。なので、そこまでナビをスクロールしてみました。

そして、ホテルのあたりまでスクロールして持って行けたので、タップしてみました。普通ならそれで目的地設定できるはず。

タップなんてものではなく、かなりの突き指状態でやってみたら感知してくれ、目的地に設定できました。

 

 

 

これでここから脱出できる

 

 

お兄ちゃんにナビを設定できたよと告げ、出発することに。

お兄ちゃんが自分のスマホを片付けると、そこで皮肉にもスマホが現在地をやっと把握・・・。もう放っておきましたが。

「お腹ぺこぺこ。この高速のどっかでレストランあるかな」

お兄ちゃん「あるよ。このまま行くと、サービスがあるから、そこのレストランが開いてるよ」

 

そして、私は無事出発。

 

 

レストランやってないよね・・・。

私はまだ、「マレーシアでは何を言われても疑ってかかれ」ということに気が付いていませんでした。

きっと私だけですよ。皆さんは大丈夫だと思いますからね・・・。

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