遅めの出発
ろくに眠れなかった。起きるのが非常に辛かったので、日本と違いチェックアウト時間が遅くて助かった。
ギリギリまでベッドにいて、シャワーを浴びて、「ああ、昨日の結婚式は本当に素晴らしかった」と思いながら、ドレスだのヒールだのをしまっていった。
新郎新婦は、朝まで踊った後で新婚旅行に出たらしい。行先はギリシャなのでそう遠くはないけど、タフだ。
私もヨルダン旅行を満喫しようじゃないか。残るは丸二日。行きたい場所は、ワディラムとアカバとぺトラと死海。二日で三か所。
一番遠いのはアカバなので、今日は一気にそこまで南下しよう。
ということで、アカバの手前にワディラムがあるので、そこに寄ってからアカバへ行って泊まろうと、アカバのホテルを予約してあった。
距離は数字でしか考えていなかった。
一気にドライブのつもりだったため、ホテルでお昼を食べていくことにして、1階のレストランへ行ってみた。まだお昼には早い時間だったので誰もいなかったけど、一人で食べていたら、二つ向こうぐらいの席に、年配の男性が座った。まだ昼なのに酔っていた人。
日本人かと聞かれ、そうだよと答えると、「結婚しているのか?」と聞かれた。なので、ヨルダン人なのかなとも思ったけど、きっと違うね。お酒を飲んでいたわけだし。
この人、色々と質問してきた。何を聞かれたか忘れたけれど、食べながら色々と答えたのは覚えている。酔っぱらっていたのであまり相手にはしなかったけど。
すぐ食べ終わり、チェックアウトはもうしてあったので、酔っぱらいとお別れして出発。
さあ、長距離ドライブの始まりだ。
自運転開始
私のいたホテルからワディラムまでは、このぐらいの距離。320キロぐらい、どうってことない。4時間運転なんて、大したことではない。
車にスーツケースを入れて、ナビをセットしようとすると、「ワディラム」としか入れられなかった。
今回も地名でしか入らない。まあいいや。とりあえずこれで出発しよう。
ということで、運転開始。特に緊張感はなし。
首都を少し離れ、この先はもうほとんど一本道かなと思ったところで、「アカバ」との標識が右側に出てきたので、「あれ?」と思った。
ナビは何も言わなかったけど、多分、35号か65号のことだったのだと思う。一方で、私が走っていたのは、多分15号。
アンマンや空港あたりではあちこちで工事をしており、道もそれに合わせてくねくね変わっていたけど、15号で間違いなかったはず。アカバへ行くなら15号じゃないほうが距離が短いのだと思う。
昨日のジェラッシュでガソリンが既に半分ぐらいになっていたので、クーラーをガンガンにかけていたし、早めにスタンドへ入ることにした。
そんなに燃費のいい車じゃない気がした。
まだ首都を離れてすぐだったし、スタンドはすぐに出てきたので、そこに入った。距離的に、これかな。
私 「カード使える?」
店員さん 「使えるよ」
私 「じゃあ満タンで」
ガソリンを入れ終わった後、カードで払おうとしたら、使えないと。
店員さん 「カード使えないみたいだ」
私 「使えるって言ったじゃない。現金ないよ」
店員さん 「だってこのカード読み取らないんだよ」
私 「何とかして下さい。現金ないってば」
店員さん 「じゃあ、お店の中に入って店長と話して」
車から降りてオフィスの中へ行き、店長さんとやらに、カード払いじゃなきゃ払えないよと言ってみた。
すると、裏からカードマシーンを持ってきた。
カードで払えるんだよねやっぱり。
この国では、とりあえずダメだと言ってみる習慣があるのかもしれない。
店長さんにも日本人かと聞かれた。
そうだと答えながら、またもや既婚か聞かれるのかと身構えたけど、店長さんには聞かれなかった。
今日はいい日になる気がしてきた。
無事に支払えたので、ワディラムに行くのだけどこの通りでいいのかと確認。
大丈夫だと言われたので、安心して車に乗り、直進。
ひたすら直進。
アンマンから離れるにつれ、車の量は段々少なくなっていった。
すると、通り過ぎる車の運転手が、
すっごく
私を見ていくのが分かった。
それはそれはもう、身を乗り出して、
すっごく
見ていくのだ。
なんだろう。
外国人がそんなに珍しいのかな。
それとも、車から火かなんか出ているのだろうか。
火と言えば、すごい日差しだよ。運転していると逃げようがない。
手がめちゃくちゃ日焼けしそうだ。
手袋もないし、何か買いたいな。
と思っていたところ、丁度いいところに、お土産屋らしきものが出てきた気がした。
なので、急に右折して駐車場に入ってみた。