お土産屋さんだった
大きな駐車場に車を停めて中に入ったら、お土産をたくさん売っていた。
やっぱりお土産屋さんだった。
お店に入ると、男子店員が、開口一番「日本人か?」と聞いてきた。「待ってました」という感じだった。
とりあえず、私が買いたかったのは、スカーフ。この暑い国で手袋は売っていないと思ったし、ハンカチでは小さすぎるため、手に巻けるサイズのスカーフを買って、日焼けを防ぎたかった。
日本人だから安くしてあげるよとか、至れり尽くせりだったけど、今回は捨てる服を持ってきていなかったので、スーツケースに余裕がなかった。
だからあまり色々と見る気にもならなかったけど、死海パックと石鹸は目に入ったうえ、小さかったのでいくつか購入した。
ヨルダンお土産(死海的要注意)
結局、お土産というお土産は、このお店と空港でしか買わなかった。
購入品は、死海のパックと石鹸とスカーフだけど、死海的お土産がちょっと気になったため、念のため注意的に紹介。
このお店で買ったパックは、死海の泥パックのお試し版みたいな小さいやつ。普通サイズで高級そうだったものは、空港で購入した。
こちらがここで買ったミニサイズ。
これを塗ってみたところ、いきなりピリピリした。痛い感じだったため、すぐに洗い流した。
いくらだか忘れたけれど、空港のものよりはだいぶ安かったため、もしかしたら高ければいいのかと思い、空港購入のものも試してみた。
こちらが空港購入品。
ところが、こちらも数秒でヒリヒリした。
死海の塩分は、通常の海水の10倍もある。死海の泥パックでは、塩分が強すぎるのかも。多分あちこちで購入できるだろうけど、肌の弱い方にあげると無駄になるかもしれないので、相手が敏感肌かどうか分からないのなら、むしろパックは諦めたほうがいいと思う。
通常肌でもピリピリするかもしれないけど。
一方で、写真はないけど、ここで購入した死海石鹸のほうは大丈夫だった。空港で買った石鹸のほうは誰かにあげてしまったのでどうか分からないけど、多分あちらも大丈夫ではないかと思う。
パックと違って、べったりくっつけたままでいるわけではないからかもしれないけど、石鹸は問題なく最後まで使用できた。塩分濃度によるかもしれないけど、私が購入したものには塩分濃度など書いておらず、死海石鹸としか書いていなかった気がする。空港に売っているような商品なら箱に何か書いてあると思う。
ついでに、ヨルダンへ行く前に、今回結婚した友達からヨルダンのバスソルトを頂いたことがあったけど、それも大丈夫だった。バスソルトが死海のものかどうかは分からないけど。
さて、本命のスカーフはというと、一応売っており、本当にただのスカーフだった。というのは、なんか、ムスリム的なものを想像していたため、長方形かと思っていた。というか、ムスリムスカーフは長方形しかないと思っていた。正方形なのかな。
種類も少なくて、あまりいいものはなかったけど、消去法で、モノトーンみたいなシンプルなものを買った。値段は全然覚えてないけど、数百円だったと思う。このスカーフ、記念の品なのに失くしたらしく、見当たらなくて残念。
男子店員君と話中、結婚しているかと聞かれ、やはりこの国でこの質問を受けることは避けられないのだろうと思いながら、いくらだったか忘れた金額をカードで支払い、併設されていたレストランのお手洗いを借りた。
地図で見つけられないため、このお店がどこにあるのかどうしても分からない。でもきっとまだ営業していると思う。レストランがあるところです。
運転のための背景
車に戻ると、ハンドルを両手で持ち、その上からふわっとスカーフをかけた。これなら腕のほうも少し覆ってくれるので。
首は隠せないため、きもーち、カメのように下げながら行くことにした。
そして、又ひたすら砂漠を直進。
お店もあまりなく、どんどん車も減ってきた。
100キロ以上出していても、運転しながら撮れそうな気がする感じの道だった。
なので、一眼を出して一枚。
この砂漠ぶりがあまりに美しかったので。
運転中に一眼で撮るのはなかなか難しいけど。
ヨルダンドライブの景色は、完全に私の好みだった。
ただただ走り抜けるには美しすぎるほど何もなかったと思う。だけど私は、ただただ走り抜けるのが好きなのだと思う。ほとんど止まらないので。
景色は運転するためにあるのだ。
運転していたら景色が見えるのではなく。
私は気分良く120キロぐらいで飛ばしていたけど、他のドライバー全員に追い越された。
そしてみんな、やっぱり私のことを
すっごい
見ていくのだ。
何なんだろうと思いながらふと自分の手を覆っているスカーフを見て、やっと気がついた。
これか。
見ているのは、車ではなく私だ。
外国人が、しかも女性が、一人で運転。
と、ここまではいいと思う。
問題は、頭にスカーフを巻いていないということだったのだと思う。
隣のサウジアラビアでは、当時はまだ女性は運転できなかった。開けたヨルダンではもちろん女性でも運転免許を取得できたけど、やはり、スカーフも巻いていない女性が一人で運転というのは驚きだったのかもしれない。
女性が一人で運転で、しかもスカーフなしで、外国人。それも、ヨルダン人の大好きな日本人。
そりゃあ見るよね。
だけど、スカーフの巻き方は分からないし、そもそも頭に巻いたら手に巻くものがなくなってしまう。
というわけで、選択肢は、「見られる」の一択だった。
開き直って2時間ほど吹っ飛ばして走っていると、ずっと砂漠だったけど、もっと砂漠らしくなっていった。
一人中東ドライブ、なんて気分がいいのだろう。
この時一眼についていたレンズは単焦点24ミリだったので、どうしてもこうなってしまう。走り出すとなかなか自分を止められないためレンズ交換のためだけに車を寄せることすらしないけど、むしろ単焦点で良かったと思う。
ワディラムまで300キロほど走る中、ほんの数枚しか撮っていないのは致命的だけど。
休みもせずにひたすら走った。しかも、この時はまだ飲み物を飲んではいけないと思っていたので、干からびそうになりながらの運転だった。
なんかすごく大変そうに聞こえるかもしれないけど、運転狂いにはこれが丁度良かったと思う。自分の好みの景色をバックに、アクセルだけ踏んだまま進むこの運転が良かったのだと思う。
ワディラムは、陽が暮れてしまったら行く意味がないのだ。
ゆっくり観光している時間はないけど、さらっと観光するならまだ間に合うはずだから、急ごう。
という口実で、止まりもせず走った。













