どこだか分からない場所を離れ、そのまま西側を走り続けた。
海岸線的作りになっていないのでただただ可能な限り海沿いを走っているうちに、やっと気に入るどこかを見つけた。
前のページの写真から約35分後。
写真の左にある空地のあたりに停めて、ここで数枚撮った。
そしてすぐ空地から出発すると、こんな乗り物を見つけた。あれに乗るのも楽しそうだ。
と思いながらそのまま海沿いを走っていると、落ち着ける場所があった。見とれる場所が。
最後にふさわしい場所
ナビを見ながら、行けそうなところまで車で行ってみた。
どこまで行けるのか分からず、少しずつくねくねと進んでいるところ。
そして、この場所は最後の海景色としてふさわしいなと思うほど穏やかに見とれた。
ズームしないと遠いので、
できる限り進み、突き当たったところで駐車して、車の中から少し眺めていた。
見とれた場所。
崖なんて、マルタでは見慣れていたはずなのに、一番美しく見えた。
青の洞窟やアズールウィンドウで見た崖のほうが綺麗だったのかもしれないけど、ここでは、「先の先」が見えたような感じだった。
「青」も、静かで深かった。
街がはるか向こうに見えて、地平線と水平線を一緒に見たような気分だった。
それはそれは堂々たるもので、何枚も写真を撮ったけど、このぐらいにしておきます。
おそらくこの枠の中のあたりなはず。

西側は絶対に行ったほうがいいです。ガイドブックなど気にせず、何でもいいからただただ走ってみるといいと思う。
さて、マルタ最終日に見るべき場所としてふさわしいところを偶然に見つけ、とても穏やかに見とれて何だか心が落ち着いた後、Uターンをして出て行った。ちゃんとUターンできるようになっていたため、結構訪問者がいるのだと思う。
では本当に終わりに
本当に最後のタスクである「夕陽」の場所へ行こう。そろそろ行かないと間に合わないので。
どうしてもあのホテル近くのフェリー港から撮りたかった。
晴れているから今日は絶対夕陽が撮れると思っていたので、真っ直ぐ港へ向かった。
そして、間に合った。
雲も少ししかない。
右にはゴゾ島。
ちょうどうまい具合に、
雲が邪魔をするけれど、
やはりちょうどうまい具合に、
すり抜けて行く。
雲の下まで落ちた後は、
地中海に合流。
そして別れの始まり。
マルタ最後の日が終わる。
最後にちゃんと晴れてくれてありがとう。
さようなら。
太陽があったなんて分からないほど消えてしまった。
あっけなかったな。
しんみりホテルへ戻り、晩御飯は面倒だったので又ホテルのバーでピザをテイクアウトした。
もう全食ピザでもいいと思った。
それからゆっくりとお風呂の後、スーツケースをまとめて帰り支度。
翌日のロンドン行きのフライトは11時05分発。2時間前の到着でいいけど、レンタカー屋を呼びたいからもう少し早く空港へ行く予定だった。
ガソリンは翌日の空港までの分だけを残して消費していた。それほど走った割に写真が少ないのが悲しいけど。