どこかの村で
やっぱりどこだかさっぱり分からなかったけど到着した村には、やっぱりとってもいい人たちばかりがいた。
洗濯物は外が基本。絶対洗濯物を外に干さない都心部在住の私とは違う。
布団は丸干しが基本。かけ布団でも全て洗って乾燥機をかけられるものしか買わない私とは違う。
ここでも何も買わなかったけど、色々と売っていた。
そこで、ゆらりゆらゆら揺れている大きなビルムを見つけた。
この村訪問はツアーに含まれていたはずだけど、その大きなビルムは売り物ではないことは分かった。
そっとのぞくと、中にはお姫様のような赤ちゃんがいた。
写真は、ビルムの中にカメラだけ入れて撮ったもの。赤ちゃんからしたら、突然黒い物体が上に出現した状況だったはずだけど、泣かなかった。
犬もいて、

テーブルなき出店もあって、
干物も塩と一緒に売られていた。「好きなだけかけてください」みたいな。
だけど、赤ちゃんが一番印象的だった。
もう一人いた。
ちゃんと枕も入れてあるようです。この子も泣かなかった。
何ていいアイデアなの。
私もビルムの中に入れるかな。大きすぎるか。入れるかもしれないけど、出られなくなるかもしれないな。レスキュー隊を呼ばなきゃいけなくなるかも。膀胱炎で救急車でビルムに絡まってレスキューじゃ、もう二度と来ないで下さいって言われるだろうな。
ビルムはこのようにぶら下がっています。赤ちゃん用だから大きい。

ここに赤ちゃんを入れようという発想が素晴らしいけど、良く見えなかったから、外から見た時は一瞬蛇かと思った。
開けてびっくり。可愛かったな。
ハンモックビルムから少し離れると、ビルムを編んでいるおばあちゃまがいた。
ゴロカではもっと多色を使っていたけれど、それは山の上の特徴。ポートモレスビーでは、シンプルなビルムも見かけます。この時このおばあちゃまが作っていたのは、二色使いのシンプルビルムだった。珍しかったし綺麗だったので欲しかったけど、まだ編み途中だった。
欲しそうに見ていたら、完成品があるよと言って持ってきてくれた。持ってきてくれたのは、デザインは全く一緒の、少し大きめのビルム。
買おうと思って中を見てみたら、どうやら蜂蜜か何かがついたままだったらしく、アリだらけだった。ゴロカのホテルで殺したばかりだったし、持って帰ったら又大変なので、サイズがもう少し小さいのが欲しいなと言ってお断りした。
とっても欲しかったけどね。アリではしょうがなかった。
というわけで、何も買わずに村を出ました。