2日目②「親日の国ヨルダン」

適当に返事をして、私の聞きたかった話にすり替えることにした。

ネットで、日本人が「ヨルダンでは運転中に飲み物を飲んではいけない」と書いているのを見ていたので、それを聞きたかったのです。

そしたら、おまわりさんがたまに検問しているから、そこでばれなきゃ大丈夫だよと言われた。

これは多大なる誤解であったのだけど、その時はまだ信じていました。先に言いますが、ヨルダンで飲み物を飲んではいけないなんてことはありません。あんな砂漠地帯で飲み物無しでは干からびますから、どんどん飲んで下さい。






さて、しばらく走って、支店とやらに着きました。それまでの道のり、「ああ、ナビにこだわって良かった」と思うほどわけがわからなかった。

今はもう大丈夫でしょうが、色々開発中だったのか、工事が多いし、ラウンドアバウトも多いし、標識は何だかわけわからないし、えらく疲れそうだった。工事の迂回などもあるし、紙の地図では絶対に合っていないだろうなと思った。






さて、支店の駐車場で止まると、最初の男性がナビを持って戻ってきました。

ないなんて、おかしいもの。






そして、取り付けてみる。

ん?






私 「これ、どこに立て掛けるの?吸盤は?」

男性 「ないよ」

私 「じゃあどうするのこれ、席に置いておくの?」

男性 「・・・そうみたい」






そこはもう、妥協した(しょっちゅうナビを手に持って走ることになったけど)。

それから、ナビの使い方が分からなくて、3人全員でナビにとりかかりました。

だけど、何がおかしかったのか忘れちゃった。すいません。でも、表示のされ方でした。拡大されすぎていたとか、変な3Dになっていたとか、ものすごく使いづらくなっていたので、それを直そうと3人で頑張ったのです。






そのうち、運転してくれた男性はどこかへ行ってしまって、何だか知らない若い男性が出てきて、彼も手伝ってくれました。

その若い彼は、車の後ろに乗り込み、メンバーは違うけどそこから再び3人で頑張り始めました。






だけど、分からない。






「もしかしたら、走ったら変わるのかも」、ということで、私のホテルをセットしてホテルへ行ってみることになりました。

でも、今度は目的地セットの仕方が分からず、又してもみんなで取り組む。






やっとのことでセットを終了し、何でだか忘れたけれど、レンタカー屋さんの運転でホテルまで行きました。ホテルへ到着するまでじっとナビを見ていたけど、やはりおかしかった。






でも、作動することは分かったからいいか。






ホテルに到着後、ヨルダンの友達に電話をしてみました。私のイギリスの携帯は使えなかったので、その若い男性が携帯を貸してくれました。

その友達は、日本に住んでいたことがあるので、ヨルダンのナビはおかしいのだけれども何とかならないかと聞いてみました。でも、「ヨルダンのナビは日本のようなものとは程遠いのよ」と言われた。

というか、EUナビからも程遠かった。今考えても、あのナビだけが古いようにしか思えない。きっとヨルダンにももっといいナビはあるはず。結局、運転中に表示が突然変わったので最後は問題なかったけれど、ナビが要るのは市街地走りなので、ちょっと遅かった。






さて、このやりとりはホテル前での話ですが、とりあえずチェックインしてくると言って、先にチェックインをして車へ戻りました。

すると、レンタカー屋さんしかいなかった。さっきの若い男の子はと聞くと、帰ったと言います。






私 「あれ、誰だったの?」

男性 「知らない」






みんな友達的で素晴らしい。






あの彼は、突然困ってる私たちを助けて知らない車に同乗して、2,3キロ離れたホテルまで一緒に来てしまって、無事に用事が済んだと思ったらお礼を言われる前に帰ってしまったらしい。しかも、徒歩で。






このように、最初から感動でした。ものすごく人がいいのです。性格がいい。まだ出てきませんが、特に女の子たちが素晴らしい。

これほどまでに日本人が好きで、これほどまでに日本人と他のアジア人を間違いもなく見分けることができ、これほどまでに見返りなしに優しくされたのは、まだこの国でだけです。





ヨルダンの思い出は結婚式と運転が強烈だけど、それとは全く違うところで、私にとってヨルダンはとても大切な国です。

あの彼が誰だか知らないけれど、ここでお礼を言っておきます。ありがとう。又宜しくね。






そしてこの後、結婚式を次の日に控えた友達が、私の到着を知りわざわざホテルまでやってきてくれました。


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-ヨルダンレンタカー運転一人旅

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