最後の夜こそマレーシアンを
「ここはマレーシア」な彼女がおすすめのマレーシアン料理とやらを食べに行こう。
終わったけど、まだまだクリスマスカラー。

スタバもあるし、

スシもある。おたまじゃくしにしか見えない絵で寿司を表現しているセンスが斬新。

私は、おたまじゃくしじゃなくて、マレーシアンが食べたいの。最後の夜だからね。ずっと食べていないから、やっとマレーシアンを食べるんだ。
だから何とかロジャースに行くの。
あ、彼女おすすめのマレーシアン、何とかロジャース、あれだね。
と思うんだけど・・・。

開いてはいるけど、暗いしガラガラだった。
様子がおかしいなと思って外から中の人を呼んだら、男性が出てきた。
私 「やってますか?」
店員 「18時閉店です」
これから混むだろうという時間に閉める変わったお店。
私 「え・・・だって、マレーシアンならここがいいってホテルの女の子が教えてくれたから来たのに・・・」
店員 「18時に閉めたから食事は無理だけど、ここ、マレーシアンじゃないよ・・・」
私 「・・・違うの?」
店員 「メニューこれだよ。何て言っていいか、洋風な感じだよ」
私 「ちょっと、写真撮らせて」
ファミレスかな。

日本に来た外国人旅行客に、ジャパニーズだと言ってジョナサンを紹介しても決して間違ってはいない。ガストでもいいと思う。マレーシアにありマレーシア人が食べるのなら、それは確かにマレーシアンなのだ。
そういうわけで、さようならマレーシアンレストラン。
もうどこでもいいよ。
スタバにパスタがあるんだ。だからと言ってこれでは嫌だな。

じゃあ何を食べようか。
フラフラ歩いていたら、ほぼ突き当たったところに丁度チャイニーズレストランがあり、

探す気力もないし、ここにしようかなと思いながら外でメニューを見ていた。
すると、女性が出て来たので、「中国人ですか」と聞いたらそうだと言うので、台湾料理か香港か四川かどれだろうと聞いてみたら、さっとメニューを見て、特にどれでもないよと教えてくれた。日本でも良くあるごっちゃまぜタイプかな。
彼女、私が車だと言ったら、興味深々だった。自分は住んでいるのにまだ一度も運転したことないのにスゴイと言って、恐くはないかと色々聞かれた。話しているうち、まあ、何となくもうここにしようと思い、お店に入った。
ガラガラだったので、夕食にはまだ早かったかも。
18時で閉店するお店もあるのだから夕食には遅かったのかもしれないが。
結局ここでもチャーハンにして、どうやら又スプライトだったかな。夜はカフェインなしだからね。鶏チャーハンにして、今度は本当に鶏で、サーモンじゃなかったから良かった。

本当は、何かおかずとなる料理を頼みたかった。だけど、一人だとせいぜい一皿でいっぱい。スペインのタパスとかならいいけれど、本場チャイニーズだととても多くて食べられないから、麺とかチャーハンが丁度いい。
お会計は、28.4リンギット。900円しないかな。でも、チャーハンとスプライトで、高い方じゃないかな。
ところで、マレーシアでは、中華より和食のほうがおいしいのかもしれない。もちろんマレーシアンが食べられたらそれが一番いいだろうけど。
さ、一応食べたし、ホテルへ帰ろう。
明日は長旅だから、お風呂に入って、ゆっくり休もう。
ホテルへ入り、部屋へ戻る途中、ハウスキーピングのお部屋の前だったか、タオルがたくさん乗ったカートがあった。男の子がいたので、「これもらっていくよ」と言ってタオルをとると、「後で持っていく」と言うので、「いいよ自分で持って行くから」と言うと、「持って行きます」と言い返され、「電話したけど持ってこなかったから、いいよ自分で持って帰る」と続けると、「持って行きます」と言うため、しばらく「持って行く持って帰る」のキャッチボールが続いたので、「じゃ」と言って退散。
タオルも手に入れたし、これで一段落だ。
何だかんだ言ってもキレイなホテルだし、ゆっくり休もう。お風呂につかって、ぬくぬくしよう。
そう思って部屋のドアを開けた。
ダレデスカ
目の前に若い男子がいた。
私 「何やってるの!!!!!!?」
男子 「コンセントを直しています」
私 「はい?何言ってるの?」
男子 「コンセントを直しに行くように言われたからきたんだよ。今直してるところ」
私 「何で壊れてもないものを直しにくるの!!!?」
男子 「知らないよ。僕はそうやって事務所から頼まれたからきただけだもの」
彼は、作業着のようなものを着ていて、工具が入った小さなボストンバッグを床に置き、本当にコンセントをいじっていた。
だから泥棒ではないことはすぐに分かったし、ちらりとベッドの上の下着を見たら位置もずれていなかったし、怪しい人でないことは私も見てすぐ分かった。
だけどちょっと、頭にくるじゃない。勝手に部屋に入ってさ。頼んだら来ないくせに。
何となく怒っておくべきだろうと思い、それほどボルテージが上がっていないのに、割と怒ってみた。
私 「私はそんなこと頼んでないの!」
男子 「だって僕は頼まれただけだから」
私 「誰に頼まれたの?」
男子 「事務所だよ。これ、テキスト入ったの」
と言って、携帯のメッセージを見せてくれた。そこには確かに私の部屋の番号が。後は何が書いてあったか忘れたけど。
私 「なんで事務所がテキストなんか送るの。私頼んでないよ」
男子 「知らないよ。僕は頼まれただけなんだから」
私 「頼まれたって、ピンポン鳴らして誰もいなかったでしょう。何で勝手に入るのよ」
男子 「そうだけど、直すように言われてるから」
私 「それでそのコンセント壊れてたの?」
男子 「壊れてないみたいだから不思議で」
私 「そうでしょう。壊れていないもの!頼んでもないし、おかしいでしょう!」
そして彼は、電話でマネージャーを呼んだ。
マネージャーとやらを待ってる間、
私 「これ以上部屋に入ってないでしょうね」
男子 「入ってない」
私 「ベッドだの何だの触ってないでしょうね」
男子 「触ってないよ」
失礼なことを聞いているようだけど、勝手に部屋に入っている男子に優しくする筋合いはなかった。
そして、マネージャーとやらは数分で部屋に来ました。