1日目③ 「パプアニューギニアは危険?」


通ったのはこの道ではないけど、空港からホテルまでは全然徒歩圏内です。




チェックインの詳細な記憶はないけど、外に出てはいけないようなことを言われた。何でだろうなと思ったけど、それほど気にもしなかった。

だって、そう言われても、お昼を食べに行きたかったんだもの。

ということで、すぐ外出。






とても短いランチ

これは当時のホテルの前の道。ここを渡り、

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少し歩いたところに、カフェみたいなお店を見つけた。多分今はもうないか、多少大きくなったこれな可能性もあります。




当時は外にはテーブルはなく、でも中にテーブルが見えたので、カフェだろうと思って入って行った。

カウンターのところにラップで包んだホットドックとかが置いてあったので、色々聞くのも面倒なので、とりあえずこれでいいかと思い、そのホットドッグと水にした。



一応温めてはもらったような覚えもある質素なランチ。

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皿もなく、ただラップをとって静かに一人で食べていた。

気づかぬふりをして前を見つめていたけれど、他のお客さん全員にじっと見られているのは分かった。

じーっっっと見られているのは、分かった。














しょうがないので、視線を受けていることに気が付いていますよ的に、全員に向かってにこやかに笑いかけてみた。それにより目をそらしてくれるのではないかと思って。








・・・・・・・・・。








あまり効果はないようだな。







どうしようもないので、とりあえずホットドッグをほおばっていたけど、















ソーセージがしんなりしていてまずい。

笑顔もできんほどまずい。

まだじーっと見ているが、見ているのはやっぱりソーセージではなく私なのだろうと思う。






微妙な空気の中、外国人とホットドッグと現地人がしーんとしていると、現地人の1人が私のところへやってきて、私の目の前に座った。

アクションをとってくれてありがとう。気まずかったよ。






男性 「何してるの?」

私 「お昼だよ。さっきゴロカについたの」

男性 「一人なの?」

私 「いつも一人だよ」

男性 「ホテルどこ?」

私 「すぐそこのバードオブパラダイスだよ」

男性 「危ないからホテルへ帰りな。送っていくから」

私 「何で危ないの?いいよホテルすぐそこだもん。一人で帰れるよ」

男性 「一人じゃ危ないよ。送って行ってあげるから」




そこで私、「もしかして・・・」、と思う。




私 「それで、送って行くからいくら払えっていうの?」

男性 「お金なんかいらないよ。危ないから送っていくんだ」














送迎代目当てだと思った。ホテル、本当に目と鼻の先だったから。それなのに送って行くって言うんだもの。

ホテルを出て数十分も経っていないのに無料で送ろうとするこの人に出会い、パプアって本当に危ないのかなと思った。

ホットドッグを食べている間中、早く帰りなさいとずっと心配されてしまい、ホットドッグを食べ終わる頃には何だか逆らうのも失礼なのでホテルへ帰ったほうがいいような気になっってきていた。

そしてじゅんこさん、素直にこの人にホテルへ送ってもらった。

いやあ、出かけたと思ったらすぐ帰ってきちゃったな・・・て、











ホテルの入口で送ってくれた彼とお別れした私、考え込んでしまった。この人、本当に一銭も請求しなかったし。

何が危ないのだろう。本当に、「危険」とは違う空気なのに、どうしてこんなに心配されるのだろう。

パプアニューギニアは人肉を一番最近まで食していた国だけど、私が食べられるとも思えない。






危ないのなら

一人で外出しても地元の人に心配されて止められるようでは何もできないし、かと言って、優しく言ってくれている地元の人を無視するような事もしたくない。お金目当てでない以上は、失礼なことはしたくない。

ホテルへ戻り、フロントの女性に、「危ないと言われたんだけど、これは私が女性だからか、それとも首からカメラをさげてるからなのかな」と聞いてみたら、「女性だからかな」と言われた。

そうか、じゃあ、男性がいればいいか。




ホテルの2階のレストランへ上がると、丁度いいところに、じゃない、1人でのんびりとビールを飲んでいる男子がいた。

ありがとうそこにいてくれて。






私 「何してるの?」

彼 「ビール飲んでるんだ」

私 「一人旅?」

彼 「そうだよ」

私 「女性一人じゃ危ないから外に出ないようにって言われたんだけど、せめてマーケットぐらい行きたいからちょっとついてきてくれない?」

彼 「いいよ」





ありがとう何とか君。名前忘れちゃったよごめんね。カナダ人だったのは覚えているけど。

彼は、パプアにはもう何日も前からいたみたい。このホテルに宿泊しているのではなくて、近くのユースホステルにいたみたいだったけど、お酒を飲む場所が他にないからこのホテルまで来ていたらしいです。




そして、とりあえずマーケットまで一緒に散歩してもらうことになったんだけど、現在の地図ではここだけど、今スーパーのあたりがマーケットだった気がするんだけどな。この地図だと900メートルもあるんだよな。もしかするとこれで合っているかもしれないし、もしかすると場所を移動したかもしれません。

1キロも一緒に歩いた気がしないけれど、途中、彼に「カメラを隠した方がいいよ」と言われたので、一応隠した。だから写真がないので距離感を確かめられない。





マーケットまで歩く途中、現地の人に何度も声をかけられた。みんなみんな声をかけてきた。

天真爛漫という感じで、元気で純粋だった。

多分、それが全てで、それだけだったと思う。私に元気をくれた源は。






2人で少しマーケットにいたけど、写真も撮れなかったし、面白くなかった。頼んで誘っておいて放っておくのは失礼だから、1人じゃないから現地の人と話し込むこともできなかった。



結局、一緒に一周回って戻っくるというただそれだけの散歩になってしまった。


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-パプアニューギニア一人旅