この日は、朝日は撮らなかったみたい。そうじゃなければ、撮ったけどXDカードがいっぱいになったから削除したという最低のバカ的理由かもしれない。
具合が悪くて寝ていたのかもしれないし、できるだけ早目にケープタウン市内へ向けて出発したかったので時間がなかったのかもしれないけど。
距離はそれほどでもないけど、地図がないから迷う可能性があったので、早めに出たかった。
標識にはケープタウンと書かれているだろうから方角は分かるけど、市内の細かい地図もなかったし、市内に入ったらどうしようかなと思っていた。
とりあえず出発して半分ぐらいの距離を走った時だったか、どこかのスタンドでガソリンを入れようと思って入ったら、売り切れだと言われた。「ガソリンも売り切れるんだ・・・」と知った時。
念の為に入れようと思っただけで、まだガソリンはあったので、気にせずにケープタウンへ向かった。ヴィクトリアのあたりで満タンにしたと思う。
ケープタウン方向に向けて走っていたら、今度は「テーブルマウンテン」の標識が見えたので、先にそちらへ行ってみることにした。市内からとっても近い気がしていたけれど、ちょっと距離があるね。
「合っているのかな」と思いながら登り坂をしばらく行くと、テーブルマウンテンに到着した。着いちゃったことだし、宿を探す前にテーブルマウンテンを観光しようかなと思ってチケット売り場へ行ってみたら、テーブルマウンテンへのケーブルカーは運行していませんよと言われてしまった。
素直に、「え!?」。
霧が強いと運行しないらしい。
修学旅行のような団体学生たちも並んでおり、可哀想だなと思いながらも、私もどうしようもないので諦めた。
本日の宿へ行こう。
バックパッカーの宿へ
市内へ降りてから上を見上げたら、霧が濃く、もうこの日は絶対ケーブルカーは無理だよなという感じだった。明日にしよう。
さて、この日泊まりたかったバックパッカーの宿、どこだか分からなかったけど、こっちかなと思う方へ行ってみたら、何と、あっという間に見つけてしまった。
素晴らしいと思っていたけど、このルートなら見つけるのも当たり前だ。一回しか曲がっていないじゃないか。
宿の目の前に駐車場があったのでそこに停めて中へ入り、フロントで部屋の交渉をしてシャワー付きの部屋をとり、荷物も車も置いて、すぐに出かけた。
ウォーターフロントへね。買い物もそうだけど、クルーズもしたかったので、下見も兼ねて。
レンタカー屋に電話をしたら、鍵が預けられれば車はどこで返してもいいよと言われたので、そのままバックパッカーの宿の駐車場に置いておくことにした。
そして、バスでウォーターフロントへ。
ヴィクトリア
ウォーターフロントはすごく整備されており、当時からとても都会だった。
この港には、ヴィクトリアショッピングセンターという大きなショッピングセンターがあり、お土産から日用品、洋服まで何でもここで揃うと思う。もちろんレストランもある。今は名前が違うかも。HPを貼り付けると拒否されてリンクへ飛べないため、グーグルマップで出しておきます。
伝統工芸的なものも見られたけれど、今はもう全然違うと思います。
ところで、アフリカのジャンベという太鼓を聞いたことがありますでしょうか。当時のこのショッピングセンターでは、ジャンベも売っていました。実はちょっとそれが見たかったの。叩けないけどね。
私が行った時、ジャンベ店も何件か入っていて、そのうちの一つのジャンベショップのオーナーと少し話しをして、ついでに少し叩かせてもらったりもした。
だけど、時間になったので、明日又来るねと言ってとりあえず店を出た。
市内へ戻ったので、パワーストーン屋さんで会ったフランス人の女性の家へ行くことになっていたのです。
パワーストーンレディーの家にお邪魔する
電話したら、バスでおいでとのことだったので、バスの番号を聞いて、ウォーターフロントから又バスに乗った。
バスの運転手さんに降りたい停留所を告げて、着いたら教えてねと頼んでおいて、バスの窓からケープタウンを眺めていた。
すると、次々にみんな降りて行き、ふと気が付くと私だけになっていた。彼女の家は随分遠いらしい。
なんて思っていると、運転手さんが振り向き、びっくりした顔をして言った。
「ごめん忘れてた」
ニンゲンヲワスレルノカ
ダレカイルトカオモワンカ
この後、イタリアでも似たようなことが起きた。一度あることは二度ある。私には基本的に運がない。
このまま又戻るからそしたら降ろしてあげるということで、今度は忘れずに停まってくれて、山手線一周しちゃったな的な感じで、無事にそこから彼女の家に行けました。
彼女の家は、入るなり石だらけで、軽く見積もっても千個以上の石があった。暖房もついておらずとても寒く、彼女自身、毛布のようなものにくるまっていた。パワーストーンのために暖房を切っているのだろうかと思ったほどだったけど、多分普通に寒い家だったのだと思う。
私はただのパワーストーン好きだけど、彼女は原石が好きだったみたい。こんな原石が家中にあった。
床にも入れ物に入った沢山の石が。
私とはレベルが違う石レディーだった。
「良く分からない料理をご馳走になった」
らしいけど、全然覚えていない。すいません。ごちそうさまでした。
色々と旅行の話などをしていたけど、そのうち私のカゼがひどくなったのを見かねた彼女が、そろそろ帰るかと聞いてくれた。正直、ちょっと前から帰りたかった。あまりに寒すぎて。
娘さんにご挨拶した後、彼女が車でホテルまで送ってくれました。
宿に着いてよろよろと部屋まで歩いて行く途中、ラウンジでバックパッカーのみんなが楽しそうにしているのが見えた。
「具合が良くなったら私も明日ここへ来よう」と思いながら、とりあえず自分の部屋へ戻った。
翌日、逃げるように出ることになったけど。