行こうと思っていたライブハウスは閉店していたけれど、ヴィクトリアショッピングセンターで会った日本人をそこへ連れて行くということになっていたので、私一人で自由気ままに行先変更というわけにもいかなかった。
今ならみんな携帯を持っているだろうけど、当時はまだ海外へ携帯電話を持って行く人は少なかったはず。私はソフトバンク(当時のヴォーダフォン)だったから海外で使えたけど、日本の他の携帯会社はまだそれほど国際化しておらず、持って行くだけムダでした。この時会った日本人グループも、携帯は日本に置いてきていた。
というわけで、連絡もできなかった。待ち合わせ場所は3人が泊まっていたホテルで、時間は忘れたけれど、まだしばらく先でした。
悩んでいても仕方がないので、とりあえず今は予定通りウォーターフロントからサンセットクルーズへ出発することにした。
ジャンベショップのオーナーとも一旦お別れ。
鼻水ダラダラでのサンセットクルーズ
ウォーターフロントから出ているこのクルーズは、サンセット時間に限定されたものではなく、私がサンセットが良かったのでその時間に行っただけです。
朝日は見ていたから、今度は綺麗な夕日をクルーズから見ようかなと思って。
前日に、チケット売り場へ行って、ツアー時間や、予約しなくても乗れることを確認していた。なので、出発直前にクルーズ乗り場へ行ってチケットを購入しました。全然混んでいないというか、私しかいなかった。
何時出港かも料金も忘れたけれど、雨も降っていなかったし、デッキにも出られたし、独占で楽しいはずだった。
だけど、とてもじゃないけど寒くてダメでした。ただでさえ寒いのに、海風がボーボーでしょ。鼻水は更にダラダラだから。
パーカーは買ったけど、ダウンも来ていたけれど、全然足りなかった。とても外に立ってはいられなかった。
それでも、テーブルマウンテンだけは頑張って外に出て撮ってきた。ゆらゆらだったから曲がったけど。
目的地である喜望峰は3枚で、テーブルマウンテンは2枚。変わらずの素晴らしい少なさ。
船に乗ったらすぐ夕陽なんてうまい具合にはいかないから、一旦中に入って寒さをしのいでいた。
そしていよいよ夕日の時間。
雲が多すぎる。
しかも大荒れなのでまっすぐ撮れない。
よく吐かなかったな。船酔いする人は乗らないほうがいいです。少なくとも風の強い日はやめたほうがいい。かなり揺れます。
曇っていたので綺麗な夕日は撮れず、そのうち真っ暗になった。夕陽の時間はあっという間。
このクルーズが終わった後、どうやって行ったか覚えていませんが、3人が泊まっていたホテルへ行きました。どこだったかも覚えていない。しばらく外で待たされたのは覚えているけれど。
出てきた3人に事情を説明して、違うライブハウスへ行くことになった。そして、確か風邪薬をもらうためだったと思うけど、彼らのお部屋へ行きました。都営住宅みたいなホテルだった。
この時、3人のうちの1人の人に、「旅先で病気になると、不安にならない?」と聞かれ、返事に困った。考えさせられた。
「ううん・・・別に・・・」とボソッと言ったら、もう1人の人が、「一人旅に慣れているから大丈夫なんだよ」と代わりに返事をしてくれたけど、私はそんなつもりでもなかった。
だって、日本だったら一人で病気になっても不安にはならないのでしょうか。そして、病気の時に隣に誰かがいたらそれだけでその人が頼り無くても不安にはならないのでしょうか。
誰かがいればいいってもんじゃなくないか。一人のほうがよっぽど楽な病気もあるぞ。
今でも海外で一人ぼっちで具合が悪くなって不安、というのは分かりません。高熱も経験済だし、食中毒で連続嘔吐も経験済です。すごい事故に遭ったとか、そこまでひどい話なら別だろうけど、いずれ治るであろう具合の悪さなら、特に何とも思わないと思う。いずれ治るのだから。
では、ライブハウスへ行こう。