ワディラムで配線点火
ヨルダン南部のこの砂漠、ヨルダンツアーには絶対入っているような場所だと思う。きっとみんなバスで団体行動だと思うけど、私は一人で車で到着。
ワディーラムの入口らしきところに車で入って行ったら、若い男の子が寄ってきた。
窓を開けて、「ここがワディーラムの入口?」と聞いてみたら、そうだとのこと。
彼は、ガイド君だった。ワディーラムに雇われているのかプライベートなのかは分からなかったけど、四駆でワディーラムを案内してくれると言うので、値段交渉の末、お願いしてみた。この車では入って行けないので。
数千円ぐらいだったと思う。5千円までいかないはず。日本人だと言ったら急にちょっと安くしてくれたのは覚えている。
自分の四駆に乗ってもらうから、もう少し先の駐車場に車を停めてきてと言われたので、そちらへ移動。
駐車場は無料だったよ。
カメラバッグを持って車から降りて、彼の四駆に乗り変えたら、まあびっくり。
カギがない。
そして、パチパチとエンジンをかけ始めた。
すごい。
配線点火でエンジンをかけるのか。
今、いつの時代なのだ。
車はトヨタのジープで、カギもないし、盗難車なのかと思ったけど、違うようだった。
ナンバープレートは無く、彼の知る限りでは30年は前のものらしかった。親の代から乗っていると言っていたし、今まで乗った車の中で一番乗り心地が悪かったと自信を持って言えるので、最低30年前というのも本当な気がする。
カギがないから当然ドアもロックがかけられないわけで、盗まれないかと聞いてみたら「ここらあたりはみんな家族だからそんなことしない」と言われた。
みんな家族・・・。
すごい表現だ。
日本には「人を見たら泥棒と思え」という諺があることは言わないでおいた。
ワディラムで陽が暮れる
ワディラムは広いため、徒歩で見ているような場所ではないのね。私は全然時間がなかったので、くまなく見るようなツアーにはしてもらわず、もうすぐ陽が落ちるところだったから、夕陽をここで見られればいいかなと思っていたので、最小限のツアーにしてもらった。
日没後は真っ暗だから何もできないだろうけど、今はホテルもあるだろうし、夜に行ってもいいのかも。
さて、ジープで中に入ると、それほど悪路でもなかったのに、ものすっごく揺れた。ジープ、古いし、強烈だった。
車内での会話は、やっと何とか聞こえるぐらいのものだった。会話と言うか、もちろん最初の質問は、
「結婚してるの?」
だったけどね。そろそろ、「実は何か理由があって聞いているに違ない」と疑い始めたりもしていた。既婚料金とかがあって、結婚していると分かった途端に法外なお金をとるとか。
そんなことを思っていると、なんだか広大な土地の真ん中にジープをポンと停められた。
もう既にエリアに入ったときから太陽が落ちかけていた。
太陽を背にすればまだいくらか明るくて赤土が見えたけど。
正直、こんなにど真ん中で停められても困ったが。
とりあえず撮ってもらった。

このジープ、良く壊れずに走ってくれたな。
おそらく、360度の見晴らしということでここに停めたのではないかと思う。ビューポイント的な場所なのかな。
それから、少し奥へ移動。
ワディーラムには、ロレンスの泉だとか大きい砂山だとか色々見どころがあるらしいけど、 地図を見ても、 今でも良く分からない。観光地らしいところでいうと、この後行ったのは、「サンセットサイト」と呼ばれるところかも。
この写真左側の黒いテントに家族がいて、そこでお茶を一杯頂いた。テントに住んでいたのかな。
それからしばらく放っておかれた。なので、その、放っておかれた場所も「見どころ」だったはず。
放っておかれたため一人でその辺をウロウロして写真を撮ってみたけれど、車じゃないし、移動距離に限界があった。足がズボズボ埋まるし、通常歩行にも限界があった。
砂漠 岩 砂漠 岩 砂漠 砂漠 岩。
この小さな山に登ろうと思えば登れたけれど、滑って転んでレンズに砂でも入ったら嫌だし、ズボズボ感が高そうだったから、埋もれそうだったのでやめておいた。ソリでもあったなら下りは楽だっただろうけど、何もなかった。
段々と暗くなってきた。
月も見え始めたし。
どこを歩いていいか分からんが、この辺をもう少し撮っておこう。
ああ、月があんなに良く見える。もうダメかな。
カメラの設定を明るく変えてもう少し頑張ってみる。
いい形に削られているな。
そろそろ本当に無理だ。もう帰ろう。
電灯、ないからね。
あのジープはきっとライトもついていないだろうし。
そして、ガイド君と駐車場へ急ぎました。




























