1日目⑥「誰かがいないと」

税金の価値

  「クラウンプラザヘルシンキホテル、知ってる?」

運転手さん 「うん。わかるよ、大丈夫」

 「どっちに乗ったらいい?後ろ?前?」

運転手さん 「どっちでもいいよ」






助手席に荷物が乗っていなかったので、助手席に座らせてもらった。






 「あのね、ホテルはクラウンプラザなんだけど、スーパーへ行きたいの。だけど、もう遅いから、やってるスーパーが近所にあったらそこでおろしてほしいんだ」

運転手さん 「うーん。わかった。あの辺にスーパーが2つあるんだけど、おそらく裏にあるやつがまだやってると思うから、そこが一番近いから、先にそこへ行ってみよう」






走行中、色々と雑談をした。物価が高いとか何とかね。

「物価が高いねぇ」と北欧人に言うと、たいてい、「税金は高いけど、恩恵を受けているから全然腹が立たないよ」みたいな返事をもらう。みんな、教育が無償だったり、育児休暇等が充実していたりと、人生での得があるわけだからね。

税金に満足している穏やかな人たちと話せるという素晴らしさを味わいながらしんみりと聞いていた。大学も無償ではなく医療費も無料ではなく冠婚葬祭には現金をもっていかなければいけない慣習のある国から来た私が。






 

まだ少し明るい。

 




ホテルの裏通りへ行ってみると、運転手さんが思っていたスーパーはまだ営業していた。ここでいいよと言って会計。






熱心に領収書に色々と書いてくれた。






まじめなんだよねみんな。

ほんと大好きだよフィンランド人。










バナナの価値

 22時までだったから、間に合った。現在21時17分。30分以上も買い物できるぞ。

 




小さいからコンビニタイプかと思ったけど、そうでもなかった。






品揃え豊富。






チーズとかもいっぱい売ってたね。だけど、ものすごく寒かった。とても30分もいられるようなスーパーではなかった。

 




ジュースは月並みだな。コーラカンパニー強しって感じで。






パックのフルーツジュースはここではないな。






この辺でもないらしい。






高いジュースならあるけど、これじゃないんだ。






スタバ、2ユーロぐらいか。日本よりちょっと高いかな。






レンジでチングループだ。ホテルにレンジがあれば買うんだけどな。






水をみつけ、紙パックの1リットルぐらいのリンゴジュースも見つけて、小さなパンケーキとか、プリングルスの短いやつをカゴに入れ、ちゃきちゃき買い物をしていった。

そして、最後に目についたバナナを買うことにした。






少しもぎとって測りの上に乗せ、何だか分からないけど画面に何か出たので、それを押したらシールが出てきたから、バナナに貼った。

シールには、1.09ユーロと印字されていた。






だけど、バナナをカゴに入れた後、ふと不安になった。

安くないか。

1ユーロ?

店員さんはいないかな。






 「あ、ねえねえ、あのさ、バナナを買おうと思ってシールを出したんだけど、何かが間違っていると思うんだ」

彼女 「ああ、ちょっと待ってて。もう一度計算してみる」






2人で測りのところへ行き、バナナを見せた。






 「色々と高いのに、バナナが1ユーロで安いから、間違ってると思うんだよね」

彼女 「ああ・・・うん。間違ってる。実際には、0.68ユーロだよ」










もっと高いはずだと正直に言いに行ったら、もっと安かった。

「金の斧ですか、バナナの斧ですか」、みたいな。






 「ジュースもお菓子も高いのに、バナナはそんなに安いの?」

彼女 「そうだよね」

2人 「きゃははははは」






合計、6.93ユーロ(919円)。本当は他にも色々と欲しかったけど、食べたくなるようなものがなかったし、寒かったので早く出たかった。






そしてすぐそこのホテルへ向かったけど、






まっすぐ突っ切らせてくれれば早いからと思って行ってみたら、突き当りだった。写真じゃ分からないか。

 




 

仕方がなくぐるっと回った。

 









来て良かったけど

ホテルのエレベーターでは、相変わらずの連続カード差し込み。

どうしてこんなに私のカード鍵を読み取ってくれないのだ。






部屋に戻り、暖房を借りて良かったと心から思った。帰ってからも震えるところだった。

そして、やっとのお風呂。

冷え切っていたし、疲れていたから、ゆっくりマッサージをしながら入っていた。






来て良かったな。

だけど、自然だっただろうか。1人というのは。さっきの前夜祭では、みんな家族やパートナーと一緒だった。

通常欧米のパーティーでは、パートナーを同伴するもの。パートナーが主催者と知り合いである必要はない。呼ばれた人が、連れて行くよと言えばそれで終わり。

誰でもいいから連れてくるべきだったのかな。飛行機代かけて一緒に行きませんかとも言えないから、遠いところから来たというのは1人でいるいい理由になったかもしれないけど。

これは結婚式であり、出会いを求めて出るようなイベントではないし、女性1人でも変な目では見られないだろうけど、じゃあ、どんな風に見えるのだろうか。






もちろん誰も詳しくなんて聞かないだろうし、大して何とも思わないだろうけど、今度ばかりは少し気にした。

私本人が、ちょっと気にしたのだ。

異国の地の結婚式で、他の人はみんな連れがいるのに一人で参加し、周りの人が知らない人ばかりでも、浮かずに、みじめに見えないものだろうか。




旅行とコミュニケーションは違うもの。明日の結婚式では、自分が1人であるということを、語学と個性を使ってカバーしなければいけないと思う。

一人でどこでも行くのに、一人が通用しない場所を自分自身で作りたくはない。

誰かがいないと何かをやろうともしない人にはなりたくない。

誰もいなくても、一人で楽しめる人でありたい。









お風呂から出た後は、冷たいアップルジュースがおいしいので喜びながら、パソコンを出した。

相変わらずのひっちゃかめっちゃかよ。23時半ぐらいかな。






長かった今日。やっと眠れるよ。 

明日の結婚式は16時から。

ゆっくり寝て、ゆっくり支度をしよう。

                               

-フィンランド結婚式お呼ばれほんの3泊一人旅