大きなダブルベッドを独り占めの後、気持ちよく目が覚めた。
では、シャワーを浴びて朝食へ行こう。
朝食の場所は、昼間と夜はレストランとしてそれなりのお客さんがいるのかもしれないけど、朝はとてもすいていた。
それなのに、溢れんばかりの朝食セレクション。
お金持ちホテルだっただけなのか、中東ではこれが普通なのか。
卵などはオーダーして作ってもらうようだったので、調理していたお姉さんのところへ行った。
私 「おはよう!」
お姉さん 「おはよう!日本人?」
私 「そうそう。どうしてわかった?」
お姉さん 「わかるのよぅ」
何だか知らないけど、分かるらしい。
そんな日本人の注文は、スクランブルエッグ。世界は目玉重視なのか、「卵をください」と言って放っておくと多分目玉焼きが出てくるため、彼女は必ず「スクランブルでお願いね」と伝える。
そして、トーストと一緒に、ガラガラのラウンジで一人早食い。
「日本人女性は食べるのが早いらしい」と噂されていたかもしれない。
ちょっとお願いがあって
急いだのには理由があってね。
このホテルには、サポートデスクがあったんだ。そこへ行って、電話を頼みたかった。
チェックアウトは12時だった。日本のホテルとは違って寛大だ。という話ではなく、レンタカーの予約は11時だった。
ホテルの無料送迎で空港まで戻ってレンタカーカウンターに行こうと思っていたけど、ホテルまで迎えに来てくれるようにレンタカー屋に頼んでくれないかなと思って。レンタカー屋も送迎するはずなので。
だけど、アラビア語が分からない上に、当時私が持っていたイギリスの携帯は、通話ができなかった。ショートメールは送れたけれど、何故か電話がダメだった。
サポートデスクの女性にレンタカー屋の電話番号を渡して、迎えに来てくれるように頼んでくれないかと言うと、もちろんすぐにやってくれた。
後で知ったけど、ヨルダン人は大体みんな英語を話せるらしい。アラビア語ができなくても気にしなくて大丈夫。
レンタカー屋登場
安心して部屋へ戻り、支度をして、スーツケースや荷物を持ってロビーへ。
しばらくすると、レンタカー屋の人と思われる男性が登場。
そうかなと思って予約ヴァウチャーを出した。やっぱりレンタカー屋の人だったので、ナビも予約しているよと言ったら、ナビはないと言われた。
私 「それ、困る」
男性 「みんな貸し出しちゃったんだよ」
私 「ないと運転できない。ナビあると思って地図も何も用意してないし」
男性 「だってナビの貸し出しは確定じゃないから、当日にならないと在庫があるか分からないんだよ」
そんなことは承知の上だったけど、おそらくナビがあるだろうと思って、本当に地図の準備を全然していなかった。
だから、引くわけにはいかんのだ。
私 「ヨルダン来たことないし、ナビがないと運転できない。ナビがないならないで、ホテルまでの行き方を全部プリントアウトしてきたのに」
男性 「ヨルダンの道路はそんなに難しくないから大丈夫だよ」
私 「知らない土地だし。ホテルまでだって絶対辿りつけない」
男性 「どこのホテル行くの?」
ホテルの予約ヴァウチャーを見せてみた。
男性 「ああ、ここから簡単だよ。そこをまっすぐ行って〇本目を右で、〇×▽を右に行けば・・・」
隣町の豆腐屋じゃあるまいし、そんな説明では分からない。
私 「さっぱり分からない」
男性 「大丈夫だよ」
私 「住んでる人にとっては大丈夫だろうけど、私には分からない」
本当は、「分かるかもしれないな」と少し思った。でも、分からないと突っぱねた。
突っぱねて良かった。
私 「空港に他社のカウンターあるでしょ?そこに行ってナビ余ってるかどうか聞いてくれないかな」
男性 「分かった。そうしよう」
なんだ。すんなりOKだな。
そして、二人で空港へ。
私がカウンターで事務手続きをしている間、この男性が、他のレンタカー屋さんに聞きに行ってくれた。
戻ってきて「やっぱりない」と言うのでまた一瞬悩んだけど、やっぱり引かなかった。
どうしても、ナビがないなんてことが信じられなかったので。
私 「だから、ナビがないと全然道が分からないって。結婚式の後は南に300キロ以上下るんだから。2日しかないんだよ。道を間違えて帰れなくなったら嫌だし」
運転狂いな私にとっては、「たかが片道300キロ」のはずだった。
ナビとかゴビとか言う問題ではなく、道を間違えるとかそういう問題でもなかったが。
すると男性、「じゃあ、他の支店にナビを取りに行こう」と。
一番最初に思いついてくれていたらとっても嬉しかったであろう解決案、ついに議題へ。
一緒に支店まで行くことになったけど、その男性は、先に違う車で支店へ。
私には別の男性がついて、私が借りる車のところまで連れて行ってくれた。
車まで行く途中、車種を聞いてみたら、ヒュンダイだと言われた。とりあえず支店までは、車を一緒にチェックしてくれた男性がそのヒュンダイを運転して連れて行ってくれるようだった。
※ 日本では、「ヒョンデ」と言われてるかも。英語では、人により発音がまちまちです。
空港から出ると、彼が、目の前の車を「それだよ」と指刺した。
私が予約したのは、いつものように「エコノミークラス」。一番安いものを予約するので。だから期待していたのはハッチバックだったけど、出てきたのはセダンだった。
確かね、4日間で1万円ぐらいだったと思う。EUでは、安いコンパクトだとミニとかプジョーの小さい車になるけど、ヒュンダイでもなんでも、あのクラスで良かった。ミニなんかじゃスピード出ないし、あの高速を走るのには最低あれぐらいの大きさじゃないと辛かったと思う。あれぐらいって、確認してないからどれぐらいか分からんが、1.2ではなかったと思うんだよな。今の時代なら1.2でもあれぐらい走るかもしれないけど。
とはいえ、まだこの段階では運転していません。
支店までは、この人の運転。
運転してくれた男性 「日本人?」
私 「そうだよ」
運転してくれた男性 「結婚してるの?」
二度目にして既にちょっと慣れてきたような気がするのは何故だろう。