2日目①「ヨルダンレンタカーとナビ」

朝から気分がいい

大きなダブルベッドを独り占めの後、気持ちよく目が覚めた。

問題ない水圧のシャワーを浴びて、朝食へ行った。






朝食の場所は、昼間と夜はレストランとしてそれなりのお客さんがいるのかもしれないけど、朝はとてもすいていた。

それなのに、溢れんばかりの朝食セレクション。

お金持ちホテルだっただけなのか、中東ではこれが普通なのか。






卵などはオーダーして作ってもらうようだったので、調理していたレディーのところへ行った。






私 「おはよう!」

レディー 「おはよう!日本人?」

私 「そうそう。どうしてわかった?」

レディー 「わかるのよー」






何だか知らないけど、分かるらしい。

そんな、分かってしまった日本人の注文は、スクランブルエッグ。世界は目玉重視なのか、「卵をください」と言って放っておくと目玉焼きが出てくるため、彼女は必ず「スクランブルでお願い」と伝える。

そして、トーストと一緒に、ガラガラのラウンジで一人早食い。

「日本人女性は食べるのが早いらしい」と噂されていたかもしれない。









電話をお願いします

早食いには理由があった。

サポートデスクがあったので、そこに行って、レンタカー屋に電話をしてほしかった。






チェックアウトは12時だった。日本のホテルとは違って寛大だ。という話ではなく、レンタカーの予約は11時だった。

ホテルの無料送迎で空港まで戻ってレンタカーカウンターに行こうと思っていたけど、ホテルまで迎えに来てくれるようにレンタカー屋に頼んでくれないかなと思って。レンタカー屋も送迎するはずなので。

だけど、アラビア語が分からない上に、当時私が持っていたイギリスの携帯は、通話ができなかった。ショートメールは送れたけど、何故か電話がダメだった。






サポートデスクの女性にレンタカー屋の電話番号を渡して、迎えに来てくれるように頼んでくれないかと言うと、もちろんすぐにやってくれた。

後で知ったけど、ほとんどのヨルダン人は英語を話せるらしかった。

アラビア語ができなくても気にしなくて大丈夫だったようなので、無駄に早食いをしただけだったと思う。










それダメ

安心して部屋に戻り、支度をして、スーツケースや荷物を持って1階へ。






しばらくすると、レンタカー屋と思われる男子が登場。

そうかなと思って予約ヴァウチャーを出したら、やっぱりそうだったので、ナビも予約しているよと言った。そしたら、ナビはないと言われた。






私 「それ、困る」

男性 「みんな貸し出しちゃったんだよ」

私 「ないと運転できない。ナビあると思って地図も何も用意してないし」

男性 「だってナビの貸し出しは確定じゃないから、当日にならないと在庫があるか分からないんだよ」






そんなことは承知の上だったけど、おそらくナビがあるだろうと思って、本当に地図の準備を全然していなかった。

だから、ダメ。引くわけにはいかんのだ。






私 「ヨルダン来たことないし、ナビがないと運転できない。ナビがないならないで、ホテルまでの行き方を全部プリントアウトしてきたのに」

男性 「ヨルダンの道路はそんなに難しくないから大丈夫だよ」

私 「知らない土地だし。ホテルまでだって絶対辿りつけない」

男性 「どこのホテル行くの?」






ホテルの予約ヴァウチャーを見せてみた。






男性 「ああ、ここから簡単だよ。そこをまっすぐ行って〇本目を右で、〇×▽を右に行けば・・・」










私 「さっぱり分からない」

男性 「大丈夫だよ」

私 「住んでる人にとっては大丈夫だろうけど、私には分からない」






本当は、「分かるかもしれないな」と少し思った。でも、分からないと突っぱねた。

突っぱねて良かった。






私 「空港に他社のカウンターあるでしょ?そこに行ってナビ余ってるかどうか聞いてくれないかな」

男性 「分かった。そうしよう」



なんだ。すんなりOKだな。










ヨルダンでのレンタカー

空港はすぐ近く。






私がカウンターで事務手続きをしている間、この男子が、他のレンタカー屋さんに聞きに行ってくれた。

戻ってきて「やっぱりない」と言うのでまた一瞬悩んだけど、やっぱり引かなかった。

どうしても、ナビがないなんてことが信じられなかったので。






私 「だから、ナビがないと全然道が分からないって。結婚式の後は南に300キロ以上下るんだから。2日しかないんだよ。道を間違えて帰れなくなったら嫌だし」






運転狂いの私にとっては、「たかが片道300キロ」のはずだった。

ナビとかゴビとか言う問題ではなく、道を間違えるとかそういう問題でもない運転が待っていたけど。





すると彼、「じゃあ、他の支店にナビを取りに行こう」と。













一緒に支店まで行くことになったけど、この男子は、先に違う車で支店へ。私には別の男子がついて、私が借りる車のところまで連れて行ってくれた。

車まで行く途中、車種を聞いてみたら、ヒュンダイだと言われた。とりあえず支店までは、車を一緒にチェックしてくれたほうの男子がそのヒュンダイを運転して連れて行ってくれるようだった。

因みに、日本では、「ヒョンデ」と言われているかも。英語では、人により発音がまちまちだと思うけど。私はヒュンダイと言っています。






空港から出ると、彼が、目の前の車を「それだよ」と指差した。

私が予約したのは、いつものように一番安い「エコノミークラス」。だから、期待していたのはハッチバックだったけど、出てきたのはセダンだった。

確かね、4日間で1万円ぐらいだったと思う。この金額の安いコンパクトだと、EUでは、ミニとかプジョーの小さい車になると思う。

ヨルダンのコンパクトがみんなあのクラスなのかどうかは分からないけど、ミニなんかじゃスピード出ないし、あの高速を走るのには最低あのぐらいの大きさじゃないと辛かったと思うから、良かった。確認してないからどれぐらいがあのぐらいか分からないけど、あのアクセルの踏み心地は、1.2ではない。1.4はあった。

とはいえ、まだこの段階では運転していない。

支店まではこの人の運転なので。






運転してくれた男子 「日本人?」

私 「そうだよ」

運転してくれた男子 「結婚してるの?」



















支店まで

既婚か未婚かについては適当に返事をして、聞きたかったことがあったので、聞いてみた。

「ヨルダンでは運転中に飲み物を飲んではいけない」と書いていた日本人のブログか何かを見ていたので、「ヨルダンて、運転中に何も飲んじゃいけないの」と聞いてみたら、「たまに警察が検問してるから、そこでばれなければ大丈夫だよ」と言われた。

これはその日本人の多大なる誤解だったようだけど、この時はまだ本当だと信じていた。ヨルダンで運転中に飲み物を飲んではいけないなんてことはないので大丈夫。あんな砂漠地帯で飲み物無しでは干からびるので、どんどん飲みましょう。






だけど、支店までの道のり、「ああ、ナビにこだわって良かった」と思うほどわけがわからなかった。

空港までの国道は工事が多くて、開発中だったのか、迂回とかもあり、ラウンドアバウトも多かったし、標識は何だかわけわからなかったし、紙の地図なんてあっても無駄だったと思う。今はスマホ3台持ちだし、現地でシムを買うからいいけど、あれではとてもナビがないとダメだったと思う。




ナビが必要だと突っぱねて正解だったなと思いながら窓からの景色を見ていたら、支店に到着した。

                               

-ヨルダン一人旅:完全自運転