目覚ましなペット
全然眠れなかった。
ただ体を横にしていただけみたいな感じだったところへもってきて、朝4時頃から鳥が鳴きだした。
もうそれ以後はうるさくて寝るどころではなかった。
このホテルには、確かに、入口に大きな鳥がいた。
大きすぎて、本物の鳥だと思っていなかった。たまたまその時は鳴きもせず動いてもいなかったし。
だから、飾り物だと思っていた。
本物がいるのであれば、「鳥を飼っているホテルです」とか、紹介文に書いておいて欲しかった。
ついでに、「朝4時からピッピとうるさく鳴き始めます」とも書いておくべきだ。
部屋が1階でなければ聞こえなかったと思うので、単純に私の運の問題と言われればそれまでだけど。
5時過ぎ、諦めて起き上がり、シャワー。
とろとろと支度をして、チェックアウトをしたのは朝8時ぐらいだったと思う。
寝ないままペトラへ出発
路駐してあった車は無事だった。
路駐OKの国のほうが多いかもしれないけど、やはり外に停めたままでいると気になる。
敷地内駐車場のあるホテルにしたかった。
夜とは大違いで静まり返っていた朝のアカバ。
日曜日だと思ったけど、月曜日だったらしい。仕事の日だから静かだったのか。分かりやすいな。
前日は日曜日の夜だから人がいっぱいいたのかもしれない。1日ずらせばあんなに見られずに済んだかも。
人もいなかったけど、乾燥レベルもまだ高くなく、車もほとんど走っていなかったので、呼吸も楽だった。
車に乗り、エンジンをかけて、ナビにペトラをセット。
普通に行って、2時間かな。
翌日は帰国日だったので、今日が観光最後の日。
ペトラに行って観光して、死海へ行って、その後アンマンの空港のホテルに泊まって、翌日帰る予定だった。
サイトの顔
そんな計画でも、本人は、朝出発したのだから十分時間があると思っていた。
だからというわけでもないけど、この朝は、走りっぱなしではなく、写真を撮るために車から降りた。
こういう、いかにも砂漠的な感じは一緒だったんだけど、
前日走ってきたはずの道は、向きが違うためか、違って見えたというか、なんて美しいのだろうとまじまじと思った。
そして、車もほとんどいない。
道路も広い。
砂漠感とか山の位置とか、色とか、朝の空気とか、全部が丁度良く、とりわけ良かったのはカーブ具合で、降りて写真を撮ろうという気になった。
全部のバランスが良かった。
自分の車も含めて。
そしてこの時、2026年にこのサイトの顔となる写真2枚を撮った。
サイト開設前なため、もちろん後でネットに上がるなどとは考えもしていなかった。
スマホ版。もう少しF値が高くても良かった気がするけど。
パソコン版。バスがいい感じだった。何をしていたのだろう。
サイトのトップ画像は何度も変更したけど、運転狂いとタイトルに記載することにした後は、写真選びに時間がかかった。車が全部写っている写真に拘ってしまったので、選択肢の数が少なかったということもあったけど。
そこで、車に拘らず、旅行自体で考えようと思った。そうなると、ヨルダンが一番ふさわしかった。
ヨルダンでは、レンタカーを借りた日に、前夜祭の前の数時間で往復100キロ。結婚式後の2日間の自由時間には、往復600キロ以上の移動予定を立て、実際にはそれ以上を運転していた。目的地設定は運転するための言い訳でしかないという運転狂いの性質をよく表していると思った。
ヨルダンから数年経ち、タイで、北海道から沖縄まで海も含めて日本を縦断した場合の合計距離に当たる約3600キロを一人で走っても、「私は単なる運転狂いだな」と気が付くまでには、更にもうしばらくかかった。
そんな私が、やっと「運転狂い」をサブタイトルにつけたのだ。その代表写真は、ヨルダンが一番ふさわしく、また、ヨルダン以外にあり得ないだろうなと思った。
だから、私の運転を止めることができた、この景色を選んだ。
止まるのではなく止められる
まだ当時はぽつんと電線がある程度だったけど、今はもっと色々あるのかもしれない。ガードレールとか。
車に乗り込んで走り出し、優雅なドライブを続行していたら、急に止まった。
何があったのか分からないので、ズームレンズで遠くの写真を撮ってみた。
カメラで画像を拡大してずっと先を見ようとしたけれど、分からなかった。
別に煙も出ていないみたいだったし、サイレンも見えなかったし、事故のようにも思えなかった。
トラックはいっぱいいたけど。
誰もクラクションを鳴らしていなかったし、炎上しているようにも見えないし、大変なことが起きているようには見えなかった。
渋滞の理由がさっぱり分からない。
私は渋滞が嫌いだ。好きな人はいないと思うけど。
渋滞5キロで1時間なら、渋滞していない50キロの道を1時間走ることを選ぶ。
とにかく、走っていたいのだ。
とりわけ、こんなところで渋滞されても、トイレもないし。
私の車線。
セダンはちょぼちょぼしかいなかった。
このセダン、身軽にトラックを追い越して行った。
私も行きたかったけど、先に何があるか分からないのでやめておいた。
しばらくすると、ダラダラ運転は止まり、スムーズに走り出した。
事故現場も見当たらなかったし、結局何だったのか分からない。
意外なところで時間をとられてしまったので、渋滞を抜けた後は少し飛ばした。
ペトラ付近も好みだった
ずっと国道を走っていたけど、ペトラ近くで国道から左折した。そこからはしばらく、ほんわか違う感じの田舎道砂漠を見られた。
ここも好みだった。
映画のように何もなかった。今はそうでもないのかな。
何もなくても絵になる風景と、ならない風景があるけど、
ヨルダンの砂漠は、私にとって前者だった。パプアニューギニアは後者だったが。
あ、なんかいる。
はぐれたのかな。 エサもないだろうに。
水だってなさそうだし。かわいそうに。
このあたりの写真は、車内からの撮影。
そもそも私は運転を止めて車から降りることのほうが少ないけど。
ブレーキを踏んで撮りたくなるほど綺麗な一本道だった。
ハンドルを入れた写真は、車内からじゃないと撮れないし。
この一本道は、ペトラまでの道。
建物など建築せず、今もこのままでいてくれていると嬉しい。
渋滞もあったので結局3時間以上かかったけど、ランチ時間前にはペトラへ到着。
ランチは、ペトラで食べよう。






















